ブラタモリ感想


 先週の木曜、ずっと見てたブラタモリが終わったんだよね。この番組おもしろかったよね。でね、この番組を見ての率直な感想はね、「やっぱ東京っておもしろいな」って、そんな小学生の発言のようなシンプルなもんだよ。


 でさ、僕が実際に東京で暮らすようになったときに、「なんだ東京って言っても、普通だな」って感じた、あの親近感みたいのを思い出すんだよね。東京に上京してくるまではね、住所に「東京」って名前がつけば、そこはどこもかしこも新宿のビル街のようなメガシティだと思ってたんだよ。実際僕は北区の西ヶ原ってトコで生活をはじめたんだけど、不動産屋さんにアパートの案内をしてもらうとき、「この先には銭湯もありますよ」とか言われて、「え、東京にも銭湯があるんだ」ってビビったことを覚えてるな。


 で、「東京の人は冷たい」とかイメージがあったけど、実際東京に住んでる人って、ほとんどが地方出身者で東京生まれの人も少ないことにもビビったね。だから、どっからどこまでが「東京の人」なのかもわかんなくて、「いや〜、俺富山だよ。石川もよく行ってたな」なんて話になれば、東京にいる人だって、とてもあたたかい会話ができたね。



 まあとにかくさ、ブラタモリって番組は、いろんな街を歩くって番組だったけど、東京には、いろんな人がいるから、街に歴史や逸話が出来、おもしろい魅力あるものになったんだろうなって感じたよ。結局人なんだろうね。単なる「場所」「土地」としては、どんな地方にだってそれ相応に語るべき話題はあるけど、人を背景にした「場所」「土地」となると、やはり東京ほど深い所はないだろうなって。だってそこで暮らした人の数っていったら半端ないもんね。


 だから、東京から田舎に戻ってやわら1年半、人とふれあう機会が皆無と言っていいほどに激減した生活には、正直味気なさというか空虚さを感じるわけさ。前から指摘してるけど、通勤時間だってみんなマイカーだからね。他人を見かけることすらないわけさ。でもね、だからこそ人との繋がりってものを大事にしないといけないなって気付いたんだけどね。うん、やっぱり人と繋がることってとても意味があると思うんだ。これって地方で「東京はなんか厭だ」と言ってる人には特にわかってほしい事柄だね。


◆ブラタモリ