平和の象徴、エクストリーム・アイロニング

■アイロン掛けに命懸け<ブームの予感<日経MJ(2007.10/08)


 スポーツの秋。アイロンを使う英国生まれの一風変わった競技に熱心に取り組んでいる人たちを見つけた。その名も、究極のアイロンがけを意味する「エクストリーム・アイロニング」。テレビで一発芸として取り上げられることもしばしば。飛び跳ねたり、鉄棒にぶら下がったり、一心不乱にかける姿からは「これがスポーツか」という突っ込みも聞こえてきそう。ただ、来秋には欧州で3度目の世界大会が開かれる予定で、「アイロニスト」たちの目は世界一を目指し、真剣だ。
(略)


 日本での先駆者は松沢代表が率いる「エクストリーム・アイロニング・ジャパン(EIJ)」。
(略)


 結局、たどり着いたのが原点のスポーツ。今年7月には重さ24キロの発電機を担ぎ富士山を登山。雲海を眼下に眺めながら山頂でシャツのしわがすっきり伸びたときの「癒やし」効果は抜群で、スポーツとアイロン掛けの親和性の高さを再認識した。欧米では過激なパフォーマンスに走る傾向にあり、動画サイト「YouTube」でも様子を楽しむことができる。
(略)


 ユーモアあるパフォーマンスも大切だが、しわを伸ばすという観点からむちゃだけは通用しない。松沢代表は「与えられた状況下で何ができるのか、常に想像力を働かせている」と話す。無理な格好でアイロンを掛けることになるため、体力が基本。熱いアイロンを扱うことから、ひとつ間違うと大けがになる可能性もある。EIJのメンバーは日々、ジムで体を鍛えているそうだ。
(略)


 アイロニストは英語で「皮肉屋」を意味する。松沢代表は「バカバカしいことに取り組むことが現代のストレス社会において、精神衛生上好ましい」と、皮肉屋らしからぬ表情で熱く語っていた。


 ということで、とりあえずYouTubeでその映像を見てください。最初1分半ほど選手の方のお話がありますが、その後5分間ほど、けったいな、否、見事なアイロニングを見ることができます。


エクストリームアイロニング初級編(Extreme Ironing for Beginners)


 突っ込んだら負けということにしよう。もう少しわかりやすいのあったから、それでカンベン。


■Extremeironing

■Extreme Ironing 3 of 3


 少し前にエアギターが流行ったけど、それを思い出したね。でも、最後の松沢代表の言葉にもあるように「バカバカしいこと」に真剣に取り組むことってすごく大事なのかもしれないね。と思ったら、エアアイロンなんてものもあるんだね。世の中平和だわ。


■エアアイロン選手権(公式版) 1/3


■エアアイロン選手権(公式版) 2/3


■エアアイロン選手権(公式版) 3/3


 まあエアものとは違って、エクストリーム・アイロニングはアイテム(アイロンそのものだが)と限定的な環境下であることが必須なので、ちょっと難易度が高いというか、興味本位でトライできないのが残念だけどね。まあ、そういう意味ではスポーツっぽいのかな。いつかこのエクストリーム・アイロニングがメジャーなスポーツとなり、オリンピック競技に台頭したり、自分の子どもが中学に入って「女子エクストリーム・アイロニング部(通称、女子アイ。顧問は家庭科の先生と身体の柔らかい体操の先生の2人)に入りたい」とかなったらどうしよ。それはそれで迷惑な話だな。


◆エクストリーム・アイロニング