宮里藍の最年少記録と高齢化社会と少子化

◆藍、米ツアー涙の初V! 目頭押さえ「もう最高」<イザ! (2009.07/27)


 エビアン・マスターズ最終日(26日、フランス、エビアン・マスターズGC、6373ヤード、パー72)悲願の米ツアー初優勝! 首位に1打差の4位でスタートした宮里藍(24)は5バーディー、2ボギーの69とスコアを伸ばし、通算14アンダーで並んだソフィー・グスタフソン(35)=スウェーデン=とのプレーオフも1ホール目(18番)でバーディーを奪い振り切った。米ツアー参戦4年目の宮里は日本選手として最年少の同ツアー優勝となった。
(後略)


 僕はね「最年少記録!」みたいのを聞いたり、メディアでこぞって褒め称えてるのを見ると妙な違和感を覚えるんだよね。いやね、もちろん、嫉妬みたいな気持ちもあると思うよ、うん。「あー、若いのにすごいな」っていうやつね。


 でもね、「最年少記録」ってものは、たいていの人間にとって、もう無理な、絶対不可能な偉業なんだよね。だって、31歳の僕が、24歳宮里藍の最年少記録を更新できるわけがないからね。こんなのただ指をくわえて見てる他ないわけさ。だからね、どっちかというと、「最年長記録!」みたいなニュースをもっと流すべきだと思うんだよ。だって日本は高齢化社会でかつ長寿大国なんだからね。


 まあ、「最年少記録を我が子に」みたいな感じで、子どもが増えればいいのかもしれないけど、実際そんな話は聞いたことはないし、1人っ子の我が子に余分なプレッシャーをかけて可能性をつぶすことにも成りかねないと思うんだよね。「史上最年少」みたいなもてはやし方は。


 つまりさ、「最年少記録」はすばらしいことだと思うけど、過度に褒めちぎるのもどうかと思うんだよ。人生は長いわけで、何歳で成功しても、それは平等な価値があって、むしろ「いつ成功したか」ではなく、「どれだけ成功を続けたか」に大きな意味があると思うんだよ。