裁判員制度で笑った者


 スタートする前は、「一般人に妙なことさせるな」と叩くだけ叩きまくっていたはずの裁判員制度なのに、いざ蓋が開けられると、やれ今日はどうだった、やれ誰が質問したと必死になって報道されるときたもんだ。


 結局、開始前は「いや、こんなのはやりたくねーよ」と不安視する一般人心理を味方につけ、はじまってみれば「例のアレ、どうなってんだろ?」っていう野次馬心をくすぐって、注目度をがっちし上昇させたよね。なんか、法曹界とマスコミのデキレースだったような気がするね。いやあ、マスコミってのは、自由な商売でうらやましいよ。

◆「なぜナイフを…」裁判員全員が被告に質問 裁判は結審asahi.com (2009.08/05)


 全国初の裁判員裁判となった東京都足立区の隣人殺人事件の東京地裁での公判は5日、3日目の審理を迎えた。開廷直後の被告人質問では、6人の裁判員全員が順々に被告に対して質問をした。検察側は論告で懲役16年を求刑。被害者参加人として出廷した被害女性の長男(37)側は「最低でも懲役20年の判決を求める」と述べた。これに対し、弁護側が「検察官の求刑は重すぎる」と主張して結審した。
(後略)