世の中「石」だらけ

◆「あるある」捏造、関西テレビ社長の辞任見通し強まるYOMIURI ONLINE(読売新聞)(2007.02/07)


 フジテレビ系で放送された情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、関西テレビ放送千草宗一郎社長(63)が責任を取って辞任する見通しが強まった。
(略)


 また、関西テレビは「発掘!あるある大事典2」を放送していた日曜午後9時台の全国放送枠の番組制作から撤退することを決めており、広告料など「30億円程度の減収」(関係者)につながるため、社内でも批判が高まっている。
 テレビ放送に対する国民の不信も強まっている。今後、千草社長が国会に招致されるとの見方もあり、責任を問う声が一段と高まることも予想される。


 少し落ち着いたのだろうか、この「あるある事件」。僕はよく知らないのだが、なんかバタバタと物事が進んでいって、あっという間に終了、みたない印象がある。


 でも、捏造はさておき、世の中の物事なんてどこを切っても嘘と真実がごっちゃになっていることくらい、もう誰もが理解してるような気もするけどね。そもそもテレビから一方的に与えられる情報を鵜呑みにしている視聴者にも問題はあるだろう。僕は、視聴者の皆様に迷惑をかけたといって責任をとってやめなきゃいけないほどテレビが信用されてたことに驚いているくらいだ。


 ライブドアが出てきたときに、「インターネットなんて、玉石混交で、信憑性のないメディアに過ぎない」「嘘や勝手な発言や汚い言葉しか存在しない」「ジャーナリズムの権限が損なわれる」みたいなことをテレビや新聞の人間が神妙な顔つきで発言していたが、そもそも「石」なんて、ネットに限らずそこらじゅうに存在している。お菓子の中にも政治家の発言の中にも。


 だから、この事件に関しても、打ち切りにするほど大きく取り立てて騒ぐほどのことでもないような気がするのだが、まあ、規模の大小はさておき、何事においても炎上するときはこんなもんなんだろう。