巨人、阪神、広島、楽天
■広島、32年連続黒字 2006年決算<日本経済新聞(2007.02/22 夕刊)
プロ野球広島の二〇〇六年決算が、32年連続で黒字となることがわかった。放送権料収入の前年比18.4%減は、親会社のない広島にとって大きな痛手となるはずだった。しかし、好調なグッズ販売でマイナス分を補った。今季について、球団幹部は「興行の基本は入場料収入。経営の体質改善を目指す」と話す。
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放送権料の問題は、12球団共通の悩み。昨年は100万人余だった観客動員アップを目指す広島の試みは、ペナント争いとは違う意味で注目される。
広島カープ。個人的な意見を言わせてもらえば、とても小さな球団というイメージがある。本拠地が市民球場、球団の規模というか選手の年俸、それから、東出とか梵とかちょこちょこ動き回る小柄な選手という印象からだろう。ところが、32年間も連続して球団の経営が黒字というのにはシャレにならないくらい驚いた。赤ヘルなのに。
プロ野球といえば、近鉄バファローズが消滅したり、パ・リーグは経営的に苦しいとか、なんとかかんとか聞いているので、黒字経営なのはせいぜい巨人くらいなのかなと思っていた。少なくともカープは市民球団だから、とても苦しい経営事情なんだろうなと勝手に思い込んでいた。
んで、プロ野球の経営状態について調べてみると………………、調べてみたが、なんかはっきりしたデータがどこにもない。それらしいデータが引っかかったのも、近鉄が消滅した2004年の収支報告だった。
◆プロ野球球団収支<人生に彩りを(2005.12/15)
12/15日経朝刊より。
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2004年度のプロ野球各球団の最終損益は
巨人 17.5億円
阪神 2.5億円
広島 6000万円
中日 -3.5億円
横浜 -4億円
ヤクルト -4億円
ソフトバンク -10億円
日ハム -17億円
西武 -20億円
オリックス -30億円台
ロッテ -37億円
と、ある。黒字なのは巨人、阪神、広島ときたもんだ。そして、楽天も1年目、5000万円の黒字報告だったらしい。
親会社にとってプロ野球球団を持つというのは、ひとつの広告塔を持つのと同等であって、別にそれ自体で儲けを出そうとは思ってない、との話も聞いたことがある。まあ、そうであれば、市民球団であるカープはカープだけで是が非でも黒字にしなければいけないわけだ。
しかし、決算的には世の中の一般中小企業のほとんどが赤字報告しているのだから、球団にしても決算が赤字であることと、中の人が潤っていることは、また別なのかもしれないけどね。
とにかくまあ、なんか、個人的にはスポーツにも金がからんでくるとおもしろくないと感じてしまう。まあ、オリンピックにしろ、ワールドカップにしろ、スポーツにこそ大きな金が動くのだが。
※参考
◆プロ野球で黒字の球団と赤字の球団を教えてください。よろしくお願いします!<Yahoo!知恵袋(2006.04/22)
◆2. 楽天黒字! 球団経営はもうかるのか?<プロ野球の経営と経済(2005.11/15)