家族をバラバラに切り刻む女

ミネット・ウォルターズ 著『女彫刻家』


 だいぶ前に友人にすすめられて読んだのだが、可も無く不可も無くって感じかな。まあ、これだけ分厚いのであれば、もう少し何かあってもいいのかもしれないが、特にコレといったことはなかったような気がする。ストーリー的にも、家族をバラバラにするってところから話がはじまるというタイムリー感が裏目に出たのか、物足りなさを感じた(ただし、この話が書かれたのは1993年)。ただ、作者も含め、物語の中心にいる人物の多くが女性であるので、女の人が読むとまた違った風に感じるのかもしれないけどね。