春よ、恋

◆今年の桜、入学式前に散る? 開花予想、軒並み平年より早まる<Sankei WEB(2007.03/07)


 気象庁は7日、九州から関東地方の今年の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。記録的な暖冬の影響で、東日本、西日本とも平年より早咲きになると予想され、56の観測地点のうち15地点で平年より1週間以上早まる見通しだ。


 開花予想が最も早いのは静岡の3月13日。平年より15日早く、四国の松山(同17日)や高松(同17日)も平年より11〜13日早い。いずれも昭和28年の統計開始以降、最も早い予想だ。東京は史上2番目に早い18日。
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 気象庁天気相談所によれば、開花から約1週間で見ごろを迎え、その後は天候や風などにより、花の散る時期が左右されるという。同庁は「開花が早い所は、入学式前に桜が散ってしまう可能性もある」と話している。


 開花時期が早まるとの予想を受けて、各地のイベントなども前倒し傾向に。東京・上野公園では夜桜を照らすぼんぼりの点灯を早めることを検討中。隅田公園(東京都墨田区区)の桜を観賞する水上クルーズ会社への予約状況も例年に比べ早いという。


 桜という花が好きなのか、花見という行事が楽しいのか、春という季節に喜びを感じるのかわからないが、とにかくこの3月から4月にかけての時間の流れというものが、いとおしく感じる人は多いと思う。


 卒業とか新年度という区切りであることもあるだろうが、桜という花には、春という季節が来たことを明確に示してくれるスタートラインのような役割を担ったいるのだろう。その他の季節といえば、何を基準に夏なのか、どうなったら秋なのかはっきりした線引きがない。雪が降れば冬なのだろうけど、地域によっては冬など降らないところもある。


 春という言葉の響きには、誰もが心地さを感じるはず。だからこそ5年後、10年後にこの季節とそのシンボルが姿を見せるバランスがおかしくなってしまうとしたら、とてもやるせない気がするのだが。



◆「花より天空」ドラマのようなお花見スポットデート通.jp