花火大会にゆかたを着ていく


 そろそろゆかたの季節らしい。


 去年なぜか無性にゆかたが欲しくなって、(まあ偶然にも)新宿のマルイさんで買ったわけだが、まあ、花火にはゆかたしかないよね。財布や携帯が邪魔になるのがいただけないが、男のゆかたって思ったよりずっと簡単に着れるし、着ただけでそれっぽくなる。何をもってしてそれっぽいかは知らないが、とにかくそれっぽいのだ。


 とはいうものの、ゆかたを着て1人で街をふらふら歩くのは、なかなかちょっと勇気がいる。女の子がゆかたを着て歩いてたら、たとえ1人であっても、「お、今日は花火でもあるのかな?」とか風流に思われるのだが、男の場合はそうでもないような気がする。けばいホストの兄ちゃんでも見るような、ちょっと風変わりな人ね的視線が投げつけられる気がするのだ。明治時代の文学青年とかならゆかた姿も様になるのだろうが、今は平成だし我輩はサラリーマンであるので、ゆかた姿で1人で電車に乗る勇気はまだない。


 で、去年の隅田川花火のときは、結構苦労した。ゆかたをリュックに詰め込んで、普通にTシャツとジーンズという格好で待ち合わせの新宿駅に向かうことにした。そんで、足早に駅のトイレに駆け込み、そこでゆかたに着替え、今度は逆にTシャツとジーンズをリュックに詰め込み、そのリュック諸共コインロッカーに押し込んだ。てか、新宿駅のコインロッカーがどこもいっぱいで空いてるロッカーを探すのにも苦労した覚えがある。「もしかしてみんな、僕と同じようにトイレでゆかたに着替えてるのかな」とか思ったけど、まあ、そんなことはないだろうな。新宿駅のコインロッカーはいつもいっぱいなのかもしれない。まあ別に興味ないけど。


 マルイさんの話によると、今年は男でも4人に1人がゆかたを持っているとのこと。「ゆかた姿で1人で歩くのが恥ずかしい」とか思ってるのは僕くらいなのかもしれないが、まあ、僕は花火のときなんかは、男も女もみんなゆかたで観に行くってのが、それっぽくていいなと思う。


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