2度目のグランド・フィナーレ


◆阿部和重 著『グランド・フィナーレ』Amazon.co.jp


 2004年下半期、第132回芥川賞受賞ということで、まあタイトルもきれいなので買ってみた。


 で、読んでるうちになんとなくその舞台設定にデジャブのような感覚をおぼえ、仕舞いにはディテールに関しても「これ知ってるな」という記憶がよみがえってきた。よくよく思い返してみると、国分寺の図書館で、文藝春秋に掲載されたものを読んだことがあったわけだった。


◆阿部和重著『グランド・フィナーレ』<Not Found


 で、感想としても、このときと同じかな。個人的には最後まで主人公の娘の話で引っ張ってほしかったのだが、なんか話が逸れて終わっちゃったって感じ。一番おもしろかったのは、巻末の高橋源一郎氏の解説かも。