裸のイケメン

■イケメン脱げば、数字が伸びる品田英雄のヒットの現象学日経MJ(2007.09/24)


 「イケメン脱がせれば数字が伸びる」というのが、先日の日経エンタテイメント!の編集会議で盛り上がった話題だ。


 七月から九月期の連続ドラマの視聴率争いはフジテレビ系火曜二十二時の「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」が、二宮和也櫻井翔主演の「山田太郎ものがたり」(TBS系)、月9の「ファースト・キス」(フジ系)を押さえて一位となった。
(中略)


 この夏雑誌界の大ヒットは「anan」の八月八日号、恒例のセックス特集だった。北海道日本ハムファイターズダルビッシュ有投手がフルヌードとなり、二十歳ながらアスリートとしての肉体美を見せて話題をさらった。だが、この号のもうひとつの売りは「禁断の袋とじヌードブック」。普通の男性七人のフルヌード写真を三百五十四人のセックスアンケートとともに掲載した。ほかにも女性向けの雑誌では、「一般人のイケメンを大勢掲載する企画がどんどん増えている」(女性の雑誌編集者)という。


 昔なら美男子と呼んでいたルックスの良い男性たちをイケメンと呼ぶようになって六、七年が経過するが、最近はイケメンを裸にするのが流行のようだ。この傾向はメディアだけでなく、リアルの世界にも広がっている。
(後略)


 このあと記事は小島よしおも「オッパッピー」と裸でブレイクしている、なんてところまでいくのだが、まあ、とにもかくにも男の裸がヒットしているのは嘘ではないように思う。


 言われてみれば、女の人って、男の上半身裸とかをどんな目で見ているのかな、というのは僕もなんとなくの疑問として持っていたように思う。例えば、夏場や運動後や音楽ライブなんかで半裸みたいになっている男なんて特にめずらしくもないし、テレビでもそれこそ小島よしおみたくデフォルトで裸の芸人さんだっているわけだし、裸だろうがTシャツだろうが大差はないのかなと思っていたが、そうではないのかもね。女の子にとっても、仮にも異性の裸だから、上半身だけであろうとフルヌードであろうと、それは「見たいもの」であり「見る価値」のあるものなのかもしれない。まあ、もちろんそれなりの「肉体美」であることが条件なのかもしれないけど、「見る価値」があるのであれば、そこにビジネスが生まれてくるってことかな。


 まあ、世にいうメタボリックの真逆の位置づけとして、男も女もきれいな身体づくりってものがしばらく注目されていくのかもしれないね。見る側にしても、見られる側にしても。