僕らとビックリマン


 目下、ぷちビックリマンブームである。といっても、ブロードウェイでビックリマンのストラップを買っただけなのだけどね。ちなみにこのストラップは、ビックリマンチョコ ビックリマンスイング」という商品名でバンダイから発売されているもののようだ。

ビックリマンスイング
◆ビックリマンチョコ ビックリマンスイング〜遥かなる次界編〜バンダイ


 なので、ビックリマンについて、調べてみた。「ビックリマンシール」というものは、1977年に誕生しているらしい。僕と同級生だ。といっても、その頃は天使とか悪魔とかのシールはでなく「どっきりシール」という内容で、たいして注目もされていなかった。そのうち「立体ドッキリシール」「ウッシッシール」などと、子ども騙しにもほどがあるようなネーミングでのマイナーチェンジを繰り返し、1985年夏、やっとこさ「悪魔VS天使シール」のヒットにたどり着く。その後、スーパービックリマンビックリマン2000と進化するが、そのあたりのものに僕は興味はない。


 ロッテの公式サイトでもなつかしいシールを見ることができるのだが、データではなく、実物をスキャンしたようなレトロなページを展開している。どちらかというと、「★ハッピー城★」(超秀逸!)、ビックリマン村」というサイトがきれいにまとまっているので、こちらがおすすめです。


◆★ハッピー城★

◆ビックリマン村


 で、これらで検索してみると、僕が熱中していたのは、第7弾〜第9弾あたりのよう。時期的には小学校3年生だったと思うので、1986年あたりだろうか。すでに終了している第1弾の「桃太郎天使」「十字架天使」「助角さん」あたりは、今で言うプレミア的存在だったことを思い出す。僕が特に好きだったのは、第1弾「水かける蔵!王」、第5弾「牛若天子」、第6段「ハンペーター」、第7弾「アルミ之助」「助っ人O2」「ヘラクライスト(緑)」などなど。


 今、それぞれのキャラをざっと眺めてみると、お伽噺や神話を上手に絡めていることに感心してしまう。それぞれの「段」で12の天使が登場するのだが、多分「12」という数は1ダースという区切りの良い数だったこともあるのだろうけど、キリストの使途の数の意味合いも含んでいるのだと思う。


 また、一度登場したキャラが再登場するといった、「パワーアップ」「変身」の要素も子ども心をくすぐった。たとえば、第9弾で「一本釣神帝」が出たときには、「むむ? これはどこかで見たことがあるぞ」とコレクションをひっくり返し、第7弾の「一本釣帝」を発見するわけである。そのときはもう、「「一本釣帝」の強いバージョンキタ━━(゚∀゚)━━ッ!!」と興奮冷めやらぬ状況に陥ることとなるわけだ。また、第6弾の天使が持っている謎の「タマゴ」は何を意味するのだろうかと考えると夜も眠れなかった。


 さらに、第9弾の天使キャラは、第8弾に登場した天使キャラの顔が描かれた盾やペンダントを装備しており、このふくみを発見したときは「第8弾の天使はいったいどうなったんだ?」と胸騒ぎを覚えた。


 たかが5センチ四方のシールに、計り知れない奥行きと物語を見出していたもんだった。


ビックリマンプロ野球
 そういえば、最近コンビニでまた新しいものが出ているような気もする。近年はリバイバルブームなのだから、ビックリマンも新しい展開をするのではなく、古いものを掘り起こせばいいのにな、と思う。今さらビックリするようなことは望んでいなくて、なつかしさのあまり安心して手を伸ばせるチョコをコンビニで発見したいと思うのだがね。まあ、2006年にビックリマン プロ野球シール」が出たときはちょっとビックリしたけどね。


◆プロ野球選手がビックリマンに? ロッテ「ビックリマンプロ野球チョコ」発売マイコミジャーナル(2006.06/06)
◆あのホロシールが手に入る!『ビックリマン ホロセレクション』3月発売予定マイコミジャーナル(2007.01/25)


◆ビックリマンオフィシャルページ