ネットショップの達人養成講座を読む



『ネットショップの達人養成講座』


 僕があんまりビジネス書や専門書を読まないことはなんとなく察しているよね。うん、実にその通りなんだよ。僕はビジネス書や専門書をあまり読まないんだ。何でかっていうとね、それはビジネス書や専門書を読んでいると、必死な気配を感じさせてしまうだろ。あれがなんか厭なんだよ。同じような理由でさ、僕は信号が赤になりそうなときや、電車の扉が閉まりそうなときでも、走ったり駆け込んだりあんまりしないんだよ。だって急いでる風に見られてみっともないからね。まあとにかく、僕はビジネス書や専門書が嫌いってわけじゃなくて、あくまで体裁的な問題なんだよ。社会人になってまで、ガリ勉ぽいところを他人に見られたくないってね。


 まあでも普通に考えれば社会人こそ勉強が必要なんだけどね。だからまあ、「これはイイ」というおすすめの参考書があれば手にとって読むんだよ。傍らには付箋まで用意して、あとで読み返すべきページには几帳面に貼り付けるくらいのコンディションでね。もちろん、こっそりとだけどね。


 で、この『ネットショップの達人養成講座』を読んでみたわけさ。これがなかなかイイんだよ。まあ、イイってわかってて読んだんだけどね。別に目新しいことが書かれているわけじゃないけど、要所を押さえているから、いろいろと改めて考えさせられるんだよね。コンセプトとか差別化とか、なんかそういう基本的なことね。要所と基本ってのは大事だよ。そう思った。でもまあ、また時間が経つと、今日覚えたこともきれいすっかり忘れて、昔からある持論ベースで仕事をするようになるんだろうけど、まあそのときはまた別のイイ本を見つけるんじゃないかな。それを期待することにするよ。