原は自分のスタイルを貫くべし!


 こういうことをああだこうだ言うのは、野暮なことだと解ってはいるけど、侍ジャパンのオーダーにモノイイつけたいんだよね。まあ、僕は練習はもちろんミーティングにも参加してないわけだから、チームの細かい方針なんて知ったこっちゃないわけだし、選手のコンディションやメンタル面も知るわけがないのだが、強化試合の巨人戦で組んだオーダーがベターだと本気で思うんだよね。2番セカンド片岡、6番レフト内川ってオーダーだよ。


 というのはね、2つの意味合いでそう思うんだけど、まずは、今日の中国戦のオーダーだと隙がないんだよ、まったくね。もちろん悪い意味でだよ。つまりさ、例えば、終盤のチャンスの場面でこれまで3打席凡退の福留のところに打順がまわってきたとしようさ。ましてや左ピッチャーだと。そこで思い切って「代打、内川!」っていけるかなと疑問だなんだよ。逆にね、その試合内川が当たってない、そして終盤の押せ押せムードの場面だってときに、「代打、福留!」とか「代打、岩村!」ってキタコレ采配が切れるわけさ。これ、俄然盛り上がるよね。いや、別に内川じゃ盛り上がらないってことじゃないよ。「ここぞ」という場面での切り札を温存しとくのも、代表戦の戦い方のひとつだと思うんだよ。相手ピッチャーにもプレッシャーだし。そもそも、この大会でもっとも余裕のある今日の中国戦ですら、野手の交代は代走のみのってわけさ。こんなんで緊迫したゲームだったら、どういうカードの切り方ができるのかって心配なんだよね。これじゃ先発の9人だけで充分なんじゃなかろうかとも思っちゃうわけさ。


 2つ目の理由はだね、原監督はセ・リーグ2連覇の業績を讃えての監督就任であるなら、その巨人での野球と同じスタイルを貫くべきだと思うんだよ。でね、詳細なデータはないけど、2008年の日本シリーズを見てみると、7試合中6試合は、2番、木村拓也なんだよね。つまりさ、2番に中島みたいなパワーヒッターを置くような野球をしてないわけだよ。原巨人ってのは。わかるかな。つまりさ、原監督は選手に合わせたオーダーを組んでいて、自分のスタイルでの野球をしようとしてない気がするんだよね。せっかく結果を出した巨人のような野球を放棄するはどうかなと。君もそう思うだろ。


 まあこんなもん、結果さえ出れば万事オーケーなわけだが、さてはて、7日の韓国戦はどうなることやら。


◆【WBC開幕】日本、白星発進 中国に4−0 イチロー無安打<イザ! (2009.03/05)