ラブレター【NOBLE FLEA】1999.09/02


 貴重な映像をゲットしたからアップしとくよ。


 まず最初に言わせてもらいたいのは、君の頭の中を10年、否11年昔に巻き戻しといてもらいたいってことだね。ここからは1999年の話になるからね。つまりさ、まだ20世紀だった頃、世はバンドブームで、僕もバンドを組んでたわけさ。で、めんどくさいから省略するけど、なんやかんやとあって、1997年の大学入学時から組んでいたバンドが解散するってことになって、やってきたのが1999年9月2日なんだ。それをね、観ていただこうと思うわけさ。おっと、「いただく」は謙譲語だから人様の行為に対して使えないんだったな、注意しないとね。観てくださればと思うわけさ。世期末という時代を感じると思うよ。いろんな意味で。ただまあ、こういうビデオは、やってる当人達の頭の中では正解のフレーズやメロディーが流れてるから良いものの、はじめて聴く人にとっては、カチャカチャ鳴ってるだけで、どれだけの楽曲共有できるか微妙なトコだけどね。ちなみに、知ってるとは思うけど、僕はプレシジョン・ベースを弾いてるんだけどね。まあ特にベースなんて聴く環境によっては、何やってるかさっぱりわからんのだけどね。



 ということで、伝説のロック・バンド「NOBLE FLEA(ノーブル・フリー)」の解散ライブ(てか、30越えて解散ライブとか言うのは恥ずかしいもんだな)ってやつで、オープニングを飾ったのが、「ラブレター」って曲で、僕が書いたんだよね。まじ、なかなかいい曲だと思うよ。このバンドの2ndデモテープ(てか、21世紀にもなってデモテープとか言うのもしょっぱいもんだな)のA面に収録された代表曲でもあるんだ。まあ、僕の書いた曲でレギュラー・ナンバーだったのは、この曲くらいだけどね。で、そもそも僕がつくった段階では「パティオ」というタイトルを付けてたんだ。まあこれは金沢市民だったらピンとくるかもしれないけど、竪町にあるファッションビルのことなんだよ。そっからイメージした曲なわけさ。それにヴォーカルが詩を乗っけて「ラブレター」って曲になったわけだけど、まあ、最初のイメージは崩れずに仕上がったと思うよ。


 ちなみに、この曲のイントロのリズム・パターンができたいきさつでも教えてあげるよ。ちょうどこの頃、無類のダウンタウン好きながらも、フジテレビ系列の放送局がない高知県で生まれ育ったドラムに「夢で逢えたら」を録画したビデオを貸してた時期なんだ。で、ドラムと2人でリズム練習をしてたときに、「イントロは、こないだ借りた“夢で逢えたら”のユニコーンの曲のリズムをパクってみたき」と言うので、「じゃあ、ベースラインもユニコーンをパクるよ」ということで固めたんだよね。で、後から他の連中がスタジオにやって来て、このイントロを聴いて「合ってるのか合ってないのかわからんけど、じゅんちゃんの曲やから、それで良いと思うなら、それでやればいいき」とクールに採用となったんだよね。まあとはいえ、コード進行とかがあるから、聴いた印象は全然違うかもしれないけどね。つまりさ、オリジナル曲とか偉そうなこと言っててもこんな風に切り貼りしてつくってくもんなんだよね。


■ラブレター【NOBLE FLEA】1999.09/02 (1)


夢で逢えたら OP「働く男」


◆金沢パティオ