ブログって何だ?


 先日友人に言われたことが妙に的を射てて感心したことがあるんだ。「友達や知り合いからブログやってるから見てくれとか読んでくれとかよくよく言われるのだが、他人の私生活を覗き見してるしてるみたいだから読む気にならない」って言うんだよ。これ、確かにそうだよね。


 ブログってのは、結局のことろ日記なわけで、日記ってのは机の引き出しとか、まあ神経質な人だったら鍵のかかった引き出しの奥に保管しておくものってイメージだよね。もちろんブログでは、誰かに読んでもらえること前提で書いてるから、そういうイメージの日記とは違うのだろうけど、その知り合いと自分との距離感や、書かれている内容如何によっては「抵抗」を感じることはあるだろうね。普段、チャラチャラと付き合ってる人間が、「ではまた」と帰宅した後に「普天間基地について一言いいたい」とか「愛子様登校拒否、学習院はいじめを認めよ!」みたいな記事をアップしてたら、確かに気味悪いというか、こそばゆさを感じるわな。



 なんか聞くところによると、世界中のブログにおける日本語の割合ってのは、すこぶる高いらしいね。3年前のデータだが、世の中のブログで実に37%が日本語で書かれてて、使用言語のトップに君臨してるそうな。で、何でそうなるのかっていったら、歴史的に日本人は昔っから日記を書いて世の中にリリースしていたという文化があるわけさな。紀貫之の『土佐日記』とか『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『更級日記』『紫式部日記』……。『徒然草』だって、「なんとなく思いついたことでも書いてみますよ」というトーンだし、この14世紀に書かれた「徒然なるままに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」という精神が、21世紀の日本のブログにまで引き継がれてるんだろうね。


 ただ、残念ながら、僕の身近なところではブログを書いてるって人はいないんだ。まあいたとしても知らないんだ。もしかしたら、机の引き出しの奥のタイプなのかもしれないけどね。だから、知人が書いてるブログを読むという抵抗感ってのは、わかる気がするってだけで、身を持って実感できるってわけじゃないんだよ。でもね、僕的にはネットで発言することは、いいコミュニケーション・ツールだと思ってるから、Twitterクラスで充分だから、いろいろアウトプットしてもらいたいね。


◆j_rodTwitter


※参考
◆なぜ日本人はブログが好きなのかFPN (2007.07/20)