孫さんのスピーチの中の話の続き


 孫さんのスピーチの中の話の続きだよ。孫さんによると、ソフトバンクの電波エリアは現状日本の98%をカバーしてるのだそうだ。一方、ドコモ、auは99%なんだって。それを受けて、ソフトバンクでは基地局を倍増することで対応したいと言うんだよ。100%は無理だが、基地局を増やすという形で精一杯対応しますと。わずか1%、しかもただの1%ではなく、99%に迫るための1%のためにここまでやるか、すごいな、さすがは孫さんと思って見ていたんだよね。


 でもね、きのう、僕の家のネットがどういうわけか繋がらなくなったんだよ。まあiPhoneがあるから最低限の事柄のチェックはできるんだけど、Wi-Fi通信もできないし、ソフトバンクの電波の具合もイマイチなので、とても「快適」とは言えないわけさ。だからさ、孫さんは「100%は無理だが――」と言うのだが、ぜひとも100%を成し得てほしいと思ったんだよ。



 だって、孫さんはインターネットのネットワークを通じての「合脳」だとか情報共有だとかで、よりよい生活を、幸せな暮らしを、みたいなビジョンを語ってたけど、しかしそのためには、日本中、世界中どこにいても、100%ネットに繋がれるという環境整備をしないことには、たいして魅力のないことのように思えてきたんだよね。たとえば、地震津波なんかの災害時に基地局がやられて、ネットが繋がりません、ってなったら、もうヂ・エンドだよね。ヂ・エンド。てか、そんな大逸れた事態ではなく、普段は快適なネット・ライフを送ってるが、地下のお店に入っただけで電波通じません、なんてものにはなんの憧れもないよね。どんなトラブルが起きようと、いかなるイレギュラーが発生しようと100%問題ありません、そんなインフラ整備ができてこそのネット・ライフ万歳、だと思うんだよね。


 「ネットが繋がらなくなっただけでパニックになる」なんて揶揄されるうちは、まだまだなんだろうね。「ネットに繋がらない」という概念がない世の中にならないといけないのだと思ったよ。孫さん、なんとかしてください。