村上春樹著『1Q84 BOOK3』感想



『1Q84 BOOK3』村上春樹


 やっと読み終えたんだ。まあもちろん、まだ未読の人もいるだろうから、曖昧で抽象的な感想だけ書くことにするよ。


 ずばり言うとね、ドラクエ7に似てるんだよ。ドラクエ7をやり終えたときのアンニュイさにね。全(目下)3巻の『1Q84』を読み終えた達成感と、全CD2枚のドラクエ7をクリアした燃焼感が似てるんだよね。まあどちらも不完全なんだけどね。つまりさ、細かな謎が謎のまま残ってるんだよね。もちろん、それらは僕の見落としや読解力不足によるものかもしれないけどね。『ねじまき鳥クロニクル』のような物語としてのスケールの大きさや、「敵」から受ける恐怖感や絶望感の深さもなかったんだ。今のところはね。で、そもそも、この物語の舞台も「1984」年にする必要性があったのかも疑問なんだ。今のことろはね。もちろんね、もっときちんと再読すれば、そのあたりのことはちゃんと書かれてたり、読み取れたりするのかもしれないけどね。まあだからさ、まだ読み終えてないって人は、僕が疑問に思ったあたりも気にしながら読み進めてくれたら、新しい発見があって楽しめるかもしれないよ。まじ、よろしく。


◆村上春樹『1Q84』 新潮社公式サイト