給料って何だ? どうすれば上がるのか?


 昔、どっかで聞いたか読んだかした給料の話でもするよ。


 給料ってものをね、「自分の仕事の成果」であったり「自分のがんばり」に対して支払われるものと考えるとダメだっていうんだよね。がっかりするだけだって。じゃ、給料って何なんだっていうと、「自分がやりたくもない仕事を押し付けられたこと」であったり「理不尽な指示に従ったこと」という苦労やストレスに対する慰謝料みたいなもんとして考えろっていうんだよね。まいっちゃうよね。実にうまいこといったもんだよ。そう考えると何もかもすっと飲み込めるような気がするんだ。



 でね、確かに、偉い人っていうか、会社でもそれなりのポストに就いている人ってのは、それ相応の汚れ役を買って出てるんだよね。もちろん好んでやっているかどうかなんてわかんないけどね。社長のご機嫌取りであったり、分単位で変わるような指示や命令で動いたりとか、社長に不満が集まると組織としての動きが鈍くなるから、自らが嫌われ役になってみたりとね。で、もちろん部下にも厳しくあたるから、煙たがれるわけさ。正直さ、そなんことホントは誰もやりたくないんだよ。クリエイティブな仕事をしたり、人々を感動させるようなアイデアを発表したいってな願望があるはずなんだよ。でもね、高い給料もらおうと思ったら、人が嫌がることを笑顔で引き受けていくだけの器が必要だってことだよね。そこで、部下にも好かれるいい上司になろう、なんてみみっちいこと考えてちゃダメなんだよね。


 つまりさ、生きていくために、効率良くお金を稼ぐには、泥臭く泥臭く這いつくばって前に進むのが一番手っ取り早いんだよね。あとね、自分にはまったく特別な才能なんてないってことを早めに自覚するってのも重要なんだろうね。