今日見つけたナイスなコピー


万年筆は、メールやブログに賛成です。


万年筆は、メールやブログに賛成です。


親指を操り、一心に手紙を打つ中学生や高校生。そんな姿を、街で見かけるたびに、私たちは、ほほ笑みたくなるのです。時にうれしそうな、時に真剣なその眼差しは、万年筆やペンを手にしている人の眼差しと同じだ、と。思いを言葉にすることを楽しんでいる人が、ここにもいる、と。ほんの少し前、「活字離れ」が心配されていたこの国で、毎日、何通もメールという手紙を書き、ブログという日記を書く人が増えている。「この気持ち、あの人に届くのだろうか」「この考え、伝わるのだろうか」迷いながら考えながら、言葉を選び、文章を綴る人たちがいる。筆記用具という道具を90年つくり、書く人たちの隣にいた者として、そのことが、ただうれしいのです。そして、あなたの言葉を、あなたの文字で、したためたくなった時。私たちのペンは、伝えようと思います。その胸の内を、その体温を、言葉にできない大切な何かを。――――――――一本のペンがあれば、人は、笑ったり、泣いたりできる。


書く、を支える。
PILOT


 日経MJの紙面で発見。寛容なぬくもりを感じた。こういう達観した言葉というものには、静かな強さや重さが込められている。


 これまで万年筆というものに憧れなんかを感じたことはなかったが、このコピーを見て少し親しみを感じるようになった。多分、人はそれなりの歳月を生きて、それなりの文章を書いてこなければ万年筆に対する憧れも生まれてこないのだと思う。――――――――一本のペンがあれば、人は、笑ったり、泣いたりできる。


◆PILOT