リムジンでオアフ島を巡ってみた


 ハワイ3日目に「リムジンで巡るオアフ島一周観光」的なオプションを購入し、リムジンに乗って、現地のガイドさん付きでオアフ島を観光することになった。朝の8時から夕方16時くらいまでかけての一大イベントだ。


 で、当日朝8時に新郎新婦のご両家総勢11名が、やれどっこらしょとリムジンに乗り込む。リムジンというものにはじめて乗ったのだが、思ったより中は狭い。ホノルルの街ではそこかしこにリムジンが走っており、別段めずらしくもない存在のようだが、乗っているのはほとんどが僕らのような日本人観光客なのだろう。なぜならハワイの人間は、本当にみんなKONISHIKIや曙みたいな体型をしているので、こんな窮屈な乗り物には乗れるはずがないと思う。


 最初に訪れたのはダイヤモンドヘッド。ダイヤモンドヘッドとは約30万年前に噴火し、今では死火山となっているワイキキのシンボル的存在のスポット。まあ、この名称はなんとなく聞いたことがあるし、はじめて聞いたとしてもイメージとしてどことなく「カッコイイ」ので、期待していたのだが、ちょいと坂道を登ったところの見晴らしのいいエリアで写真を撮って引き返してしまった。「おっと、これでおしまいか」と思ったのは僕だけでないはずだ。まあ、登って帰ってくるのには半日くらいかかるらしいので、しょうがない。こんな感じでサクサクと進めていかないとリムジンのガソリン代だってばかにならない。


 お次は、ハナウマ・ベイ展望台。足元に広がる海水浴場は、オアフ島でももっとも人気の海洋公園。湾全体が自然保護区となっており、海水の透明度も高く、5ドルの入園料がかかるのだとか。ザ・ハワイの香り漂うスポットだった。もちろん僕らは遠くからビーチを眺めただけで引き返す。


 どこかよく覚えていないが、遠くに「亀の島」とか「象の島」が見えるとガイドさんが言ってたな。よく聞いてなかったから、わかんなかったけど。


 で、このあとどこかでコーヒーを試飲したのだが、このあたりでは僕は車に酔いはじめていたので、あまり記憶がない。ちなみにこのリムジンの中の座席は一部「く」の字になっているため、横を向いた状態で車が走っていることになる。で、右になにが見える、次は左を見ろとガイドされるので、身体をくねくね動かす必要があり、気が付くと気持ち悪くなっていたのだ。ので、帰ってきた今でもリムジンに対して、あまりいいイメージが残っていない。


 んで、その後はハワイアン・コーラル・ファクトリーというところで、花を手編みし、頭に乗っけるレイをちまちまと拵えて、食事というスケジュール。


 で、食事の用意ができるまで30分くらい、このハワイアン・コーラル・ファクトリーというお土産屋さんの中で時間をつぶすことになる。コーラルとは「珊瑚」という意味で、珊瑚を使ったアクセサリーや雑貨なんかを取り扱ったお店なのだが、ここのスタッフの営業がぐったりしてしまうほどへヴィーなものだった。なにかしらの商品を買うことが我々に課せられたノルマであるかのような気にすらなってくる口調で話しかけられるので、どっぷり疲れてしまう。僕はこういうお店は大嫌いだ。


 昼食後は、ほとんどみんな半睡眠状態に陥る。午後にまわったのは多分ノースショアというお土産屋さんが立ち並ぶスポット。その一角で、「この木の葉っぱには落書きができるよ」とガイドさんが教えてくれた。小枝かなんかで葉っぱをなぞると、すっと白い跡が残り字が書けるのだ。ほとんどの記念落書きが日本語で書かれているところにリアルなハワイの現状を思い知ることに。てか、2008年8月4日って未来だよね。


 カキ氷をオーダー。これは「レインボー」という味付けらしい。


 かの有名なDOLEファーム。もちろんパイナップルやバナナが売られており、ソフトクリームなんかも食べることができる。で、巨大迷路やパイナップル列車などの楽しげなアトラクションもあるのだが、なぜか滞在時間が短かったので、たいした思い出はない。


 パールハーバー。またいつか書く。


 見たこともない樹だが、なんだかキになる樹。


 キになるので中に入ってみました。


 キになるので中を歩いてみました。


 日立のCMの「この樹なんの樹」の樹。モアナルア・ガーデンという、こんなところにあるのだそうだ。というか「日立の樹」という名前が付いているのだとか。こんなところにも、日本人の足跡が残っている。ハワイは、アメリカなのか日本なのかよくわからなくなってくる。


 で、終了。


 まあ、ガイドさんは悪い人ではないのだが、途中から飽きてきたのか疲れてきたのか、それとも僕らのことが気に入らなかったのかわからないが、喋りが雑になったような気がする。そもそもマイクの調子が悪いので、ブチブチとノイズが入り聞き取りづらく、声もいつの間にか小さくなっており、最終的には何を言っているのかほとんどわからないくらいになっていた。


 で、ホテルの前まで送ってもらい「今日1日おつかれさま。ありがとうございました」という言葉が出たか出ないかのうちに、「じゃ」と足早に去っていった。付き合いの悪い今どきの新入社員のようでもあったが、ひとつ事が終わる度に、挨拶に挨拶を重ねて、また今度会いましょうとか元気でいてくださいとか電話しますみたいなことを2〜3分繰り返す日本人の別れ際よりかは、ハワイの気候のように、さっぱりしてていいのかもしれない。


 確かこのプランは1人99ドルくらいだったような気がする。この値段にしては、充分楽しめたと思うし、1日かけて満遍なくオアフ島の空気を感じられたことは、いい思い出になった。オアフ島に行って、1日スケジュールが空いているというなら、このプランを申し込んでも良いと思う。どこの代理店でもやっているだろうし。