朝のバックミラー、夜のラジオ


 朝、会社に行くときの車内と、夜、会社から帰ってくるときの車内は微妙に違う。今のところ気づいていることは、バックミラーの位置と、ラジオの音量だ。もちろん行きも帰りも、つまり朝も夜も、これらの位置、音量は同じ。でも、帰りのバックミラーは高く感じ、ラジオの音量は小さく感じる。つまり、1日仕事をして疲れたのでシートにぐったりと座り、姿勢が低くなっているのだろう。1日いろんな声や音を聞いて、耳が捉える音量が雑になっているのだろう。


 東京での通勤時間はもっぱら本を読むことに時間を使っていたので、こういった朝晩での物事の捉え方の違い、感じ方の違いにまったく気がつかなかった。ある有名タレントは、朝の通勤時に見える景色をポジティブに捉え、帰りに見える景色はネガティブに捉えるようにし、感性を磨く訓練をしていると聞いたことがある。朝と夜で違う思考回路を働かせることで、何かおもしろい発想ができるようになる可能性はあるかもね。