背番号物語


 背番号には浪漫があると思うんだ。だからね、まず僕の背番号についての思い入れを語ろうと思うんだ。


3 :中学校のバレーのときにつけていた背番号だね。でも今となっては「3」というノーブルな番号は自分には合わないような気がするね。
4 :↑の前段階の話だけど、チームで新しいユニフォームをつくるにあたって僕は背番号「4」が欲しいと申告したんだよね。ところがどっこい、実際もらったのは「3」だったんだよ。当時の先生の持論として「4」はエース・アタッカーがつけなければいけないとのことなんだ。ちょうど中垣内が全盛時代だったしね。ということで一度振られている番号てなわけさ。でも日本的に「縁起が悪い」という意味では、自分に合ってる気がするね。「13」をばらせば「1+3」で「4」ってロジックもあるしね。
5 :小学校のとき好きだった中日の大島がつけていた番号だから、当時の僕のノートの落書きは必ずと言っていいほど「5」と書いてたんだよね。でも今となってはたいしてこだわりもないね。
6 :一桁の数字の中ではけっこう好きな番号なんだよね。現役時代の落合、PL時代の立浪、福留がつけてた番号というのが魅力的すぐるね。のでパワプロでは、自分キャラ(野手)には「6」をつけさせることが多いかな。
8 :中2のときにつけてた番号だね。でも僕は「8」ってそんなに好きくないんだよね。
9 :9月生まれだから当然親近感のわく番号だが、まあその程度かな。
12 :小学校の野球でつけていた番号。カブスソリアーノもつけているので好きと言えば好きだが、別にこだわりはないね。
13 :不吉な番号というところが自分に合ってると思っている。まあ僕が13にこだわってることは、ここでわざわざ言う必要もないね。ビスケル、A-RODでもお馴染みだね。
16 :親父がソフトボールでつけていた番号。野茂のメジャーでの最初の背番号でもあるね。だから憧れはあるが自分には合ってないように思うな。
20 :中日のエース・ナンバー。子どもの頃強く憧れてた番号で、今でも神の領域にあると言っても過言ではないね。
24ケン・グリフィーJr.マリナーズ時代の番号。かっこいいと思うんだよ、まじ。
26 :「13」の倍の番号。それ以外にはなんの特徴もないのがかわいいと感じてしまい、今一番好きな番号に躍り出たね。
31 :よくある番号の位入れ替えで「13」をひっくり返せば「31」になるね。でも別にそこに魅力は感じないね。
32 :小学校の野球で最初にもらった番号。つまりは、生まれてはじめてつけた背番号ってことだね。思い入れがないと言えば真っ赤とまではいかないにせよ、#FF0055くらいの嘘になるね。
52 :昭和52年生まれなんで、まあそういう意味では好きな番号。でも川崎っぽいよね。
53 :ジョーカー・ナンバーてなもんで、この番号もかなり魅力的だね。ただ赤星のイメージが強いのがひっかかるかなと。
63 :なんとなく好きな番号。現在中日では堂上兄者がつけているのでかっこ良く思うのだよ。新庄も最初は「63」番だったしね。
66 :神落合監督の胴上げナンバー。まあちょっと魅力的かな。
77 :1977年生まれなので縁のある番号だが、星野色が強いので好きくないね、悪いけど。
91 :野茂のラスト・ナンバー。そう見ると俄然かっこよく思えるんだよね。


 つまりさ、また草野球をはじめるにあたって、今新しい背番号を考えているところなんだよ。でもね、背番号とは儚くも切ないもので、自分のお気に入りの番号やこだわりの番号があっても、他人がもうすでに装着してたら、その番号を自分が背負うことができないわけさな。それくらいのことは君も気づいているよね。だって、同じチームに背番号1が3人いるとかなったら、何のための背番号だよってことになるからね。


 よく聞いてくれよな。背番号は空いてる番号の中から選ばなければいけないからこそ、浪漫なんだよ。そこに運命的な新しい出逢いがあり、強い憧れも生まれる。そしてときには、その思いや伝説が次の者へと引き継がれる。わかるだろ。背番号は浪漫なんだよ。