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『反骨心』清原和博


 前作『男道』の簡易版といったような印象。『男道』は、「道」の文字が示す通り、少年時代より、PL→西武→巨人→オリックスと時系列順に話を進めているのに対し、この『反骨心』は、挫折する度にあがいてきたその場面場面をピックアップして紹介したような内容かな。だからどちらかと言うとプロ入り後の話に集中してるね。君がもしPL時代のエピソードをいろいろ知りたいと思ったら、俄然『男道』を読むべきだね。


 まあ実際に清原が書いているわけはないのだが、とても読みやすいので半日もあれば充分に読み切れると思うな。ちなみに『男道』は2009年1月に出版されたのに対し、『反骨心』は2009年8月にリリース。このまま作家にちゃっちゃたりしてね。でもまあ、もう清原の野球人生は充分に、この2冊の中で語りつくしたような気もするけどな。