おもしろさ=人×N
少し前に「僕は東京にいるとき、自分の都合のいいコミュニティばかりに属していた」みたいな日記を書いたけど、そのとき言いたかったことが、とても端的にまとめられてるエントリーがあったんで紹介するよ。うん、なんかそのときは書いてるうちに考えが不透明になって、妙な結論にまとめたんだけど、僕はホントはこういうことを書きたかったんだよ。“一番面白いコンテンツは「人」”であり、東京には“人がいるから、多様な人がいるから、そこから面白いものがどんどん生まれている”ってことだね。うん、うまいこと言ったもんだよ。
◆文化の地域格差は人の格差か?<はてブついでに覚書。 (2009.10/24)
(前略)
インターネットが普及して、私たちはこれで「世界中どこにいても」同じ情報にアクセスできる!と喜んだ。じゃあネットの普及は人、特に若者の「上京したい」気持ちを拡散させたかというと、
私は助長せたと思う。
何のことはない、一番面白いコンテンツは「人」だからである。
Twitterではリアルタイムに他人のWhat are you doing? が更新されている。
Twitterって何が面白いの?っていう人がいるけど、人が面白いんだよ。
他人のWhat are you doing?の多様性の素晴らしさと言ったら!
で、その多様な人たちが言う。
どこどこでだれとだれが集まった、どんなイベントに行った、どんなショップに行った・・
大体気軽に集まっているのは東京である。
それは当然で、どのネットコミュニティも使っているのは東京の人間が一番多い。
(後略)
まあ一部だけ引用したけど、この文章は全文を通してとてもクールにヘヴィな部分を突いてるから、読んでみることをおすすめするよ。ポジティブな結びも好きなんだよね。
人はこれからも”中央”に、都市に集まり続ける。
それはそうやって集約してコンテンツを生み出す特性上しょうがない。
じゃあ田舎はつまんない人しかいないのか。
そんなことは全くない。
ただ、拡散して暮らしているので集まりにくい。
今のところは。
どうにか、もう少し、もう少し人が集合しないかな地方。
コンテンツを生み出せるくらいに。
文化の発信地になれるくらいに。
方法はまだ思い付かないんだけどね。
でもネットが東京の「繋がり」を可視化したように、
今度は地方が東京に面白い繋がりを伝えていけるような、そういうフェーズが来るんじゃないか、
作れるんじゃないかと思っている。
「日本より頭の中のほうが広いでしょう」(by『三四郎』←読んでない)
中央なんて無視して世界に向けて英語で発信したっていいしね。
実は今日も、マンションの通路から近所でお祭りみたいなことをやってるのが見えたんだよね。カラオケを歌ってるような音が風に乗って聞こえてきたり、子ども達が走りまわってる様子がちらほらと目に入ったたりしたってことだよ。で、これまでの僕なら「ふうん」くらいにしか思わなかっただろうけど、今の僕にとってはとにかく気になってしょうがなくって、実際にそこに行ってみたんだよね。自転車に乗ってね。つまりさ、田舎で暮らしているとね、人が集まってるところに自然と足が向いてしまうってことだよ。そのとき僕は、この自分の行動を、せっかく田舎で生活しているだから、その地域の人々とそれなり接触をもたないと意味がないって感じるんだろうなと分析したんだけど、もう一階層下の心理層に「人がたくさんいれば、そこには何かおもしろいものがあるはず」と、「おもしろさ」を渇望してる自分がいたんだろうね。うん、きっとそうだと思うよ。