人との距離感


 僕はね、日曜の朝はTBS系のチャンネルを見てるんだ。まあ、金沢じゃMROっていうんだけどね。でもさ、今朝はどういうわけか、フジ系列のチャンネルになってたんだ。まあ、金沢じゃ石川テレビっていうんだけどね。


 でね、その番組では、長嶋一茂石原良純小泉孝太郎が出てて、なにやらトークをしてたんだ。まあ、有名人を父親に持つジュニアのトークみたいな切り口だったね。


 でね、これがなかなかおもしろかったんだよ。いろいろためになる話はあったんだけど、石原良純の発言で、ほう、と思ったことがあるんだ。



 話題が「結婚」に至り「子ども」に及んだあたりかな。「自分に子どもができたことで、自分の親との距離感がわかるようになった」とか言うんだよ。自分が子どもにしてやってることというのは、たいてい自分がその親からしてもらったことに限ってるんだってさ。「キャッチボールをする」という父親定番の子守りにしても、いい思い出にせよ、そうでないにせよ、自分と父親との間に「キャッチボール」という思い出があると。そんで、子どもとキャッチボールをしながら「ああ、親父もこんな気持ちでオレとキャッチボールしてたんだな」って父親とシンクロする瞬間があるとかね。そして、それを考えると、親父が自分にしてくれたことってのは、またその親父にしてもらったことなんだろうなって考えちゃうとかね。んで逆に言えば、親からしてもらってないことは、子どもにもしないってね。たとえば、父兄参観に親父は来なかったから、自分も行ったことがない。てか、行ってもどういう風にしてればいいかイメージできないから行けない、ってね。なんとなく言ってることわかるよね。


 まあ、半分寝ながらだったから細かく覚えてないけど、多分そんなようなことだったと思うよ。僕はね、「距離感」という言葉にセンスみたいのを感じたね。「親との距離感」ってね。この、人との距離感、親や子や兄弟や夫婦、友達であったり、同僚や上司や部下、取り引き先の人や行きつけの食堂のおばちゃんなんかとの距離感がわかるってのは大事な事柄のように思えるね。で、その距離感がわかるには、相手側の立場に立ってみないことにはわかんないって部分がミソなわけさ。


 まあ、とにかくさ、このトリオでのトークは来週も続くらしいから、チェックしてみるといいよ。ただし、日曜の朝8時半くらいからはじまるんだけどね。


◆ボクらの時代