foursquareは旅行をおもしろくするのか?


 東京に行ってきたんだよ。まじ。この週末にね。でさ、思ったこと、ってか、foursquareについて書かしてもらうよ。


 普段はさ、家と会社の往復ばっかだから、foursquareを使用する機会もぐんと減っていたんだよね。で、今回東京行くってんで、張り切って使ってやろうと思ったわけさ。だって、東京って駅の数だけでもイチローの安打数くらい止めどなく存在するわけだからね。もちろん駅なんかじゃなくて、遊ぶ場所や食べるお店や名物スポットにだって事欠かないわけだし、foursquareユーザーも充実してるから、こりゃ楽しいだろうなって、テンションも上がってきたわけさ。


 で、実際、自分の現在地を探してみると、たくさんのPLACESが見つかるんだよね。でもさ、ここから誤算なんだけど、たくさんあり過ぎるんだよ。「東京駅」っていうだけでも「東京駅」八重洲口だったり、中央線「東京駅」だったり、喫茶店の「東京駅支店」みたいのだったり、ぞろぞろと芋の子のように候補PLACESが出てくるんだよね。そんで、その中から、今自分のいる場所に相応しいものを探すわけさ。「東京駅」日本橋口はどこだ、ってな具合にね。で、見つけ次第、満を持してcheck-inをするわけだけど、意外と時間を食うんだよね。



 つまりさ、せっかく東京に来てるのに、iPhoneの画面ばかり見てなきゃいけないんだよ。ちゃんとfoursquareに記録していこうと思うとね。これってさ、なんか違うよね。東京駅から新宿に行って、そこから池袋に着いた頃に、もうfoursquareはいいやって思ったよ。久しぶりの東京に来たのに、その景色もろくすっぽ眺めずに、foursquareをピコピコやってるのは、まったく愚かだなってね。


 これはね、実はカメラを構えて写真を撮ってるときにも感じたジレンマだね。写真を撮るため、記録を残すために旅行をしてるのか、単純に旅行を楽しむ一環として写真を撮っているのか。そのスタンスの持ちように悩んだことがあるんだ。foursquareもそれに似てるなと。でね、現状の僕の結論としては、こうなんだ。1人で旅をしてる分には、シャッターを押しながら、foursquareで自分の位置情報をつぶやきながらその街を歩くのも楽しい。4〜5人以上の大勢の場合も、そうかもしれない。でもね、そうでないケースでは、カメラも携帯も気にしないで旅行をした方が、思い出に残るものは、しっかりしたものになると思うんだよね。つまりさ、foursquareってのは、1人用のSNSなんだなと思ったんだよ。