うまいもんアラカルト
金沢編
- 杜の里「第七餃子」の餃子各種…僕が今まで食べたもののなかでは、ダントツ1番だね。ダントツで総合優勝ってやつだよ。一応軽く第七餃子の説明をしておくと、この店では、ホワイト餃子と焼き餃子がツートップとして君臨してるんだよ。で、それぞれの特性は、看板のホワイト、人気の焼きみたいな感じかな。具体的には、ホワイトは皮がパリパリしてて、ニンニクが利いてて食べ応え有り、焼き餃子は皮がサクサクしてて、軽いシナモン風味があって食べやすいって塩梅かな（ちなみにシナモンはどちらにも入ってる）。ホワイト3に対して焼き餃子2のバランスで食べ進めるのが僕的にはベストなんだよね。だから、君がもし第七餃子に行く機会があったら、上記のバランスを意識しつつ、ご飯適量と豚汁をオーダーすることをおすすめするよ。今の場所に移転する前の小立野にあった頃からのファンなんだ。
- 長田「月下老人」のもつ鍋…このお店は、近所にある個人の居酒屋さんなんだけど、ここのもつ鍋が絶品なわけさ。肉厚たっぷり、全盛期の松井のホームラン級のでっかいホルモンと、透明で上品な味わいのスープは、君も一度食しておいた方がいいと思うよ。僕は、この鍋を真夏でもオーダーするくらいだよ。まあ、もちろん、「季節柄鍋はやってません」って断られたけどね。
- 片町「赤玉」のおでん…君も知ってると思うけど、金沢はおいしいおでんの街としても評判なんだよ。その中でも老舗の赤玉は僕のお気に入りだね。とにかくダシがしっかりしてるから、おでんの他にも牛筋や湯豆腐もイケるんだ。そんで、締めの茶飯は国宝級のおいしさだよ。これホントまじめな話ね。赤玉には、片町には大通りに面している本店と、バス停裏にある金劇パシオン店があるんだけど、金劇パシオン店がおすすめだね。理由は生ビール大とちくわぶがあるからだよ。ビールとちくわぶが好きな人は、小奇麗な本店ではなく、昭和のムードが残っている金劇パシオン店に行くべきだね。
- 南町「よし坊」のポテトサラダ…ここはおでんのお店なんだけど、ポテトサラダが犯罪に近いレベルでおいしいんだよ。うん、もうね、警察に通報しようかと思ったくらいだよ。すいませんお巡りさん、このポテトサラダがおいしいです、ってね。まあもちろん、通報なんてしなかったけどね。でね、僕なりに分析すると、ポイントは、ゆで卵をまぶしていることと、注文後ソースをかけて提供されることだね。ソースだよ、ソース。君も残りの人生を有意義に過ごしたかったら、ポテトサラダにソースはかけておくべきだね。それがごく普通のポテトサラダであってもね。メモっておきな。
東京編
- 吉祥寺「カッパ」のレバ刺し…僕はレバ刺しが好きなんだが、なんかの規制なのか衛生上のリスクヘッジなのか、レバ刺しを扱ってる店って少なくなったよね。だから、プレミア感もあって、たいていどこで食べても「やっぱ、うまいな」と、食べただけでそう感じるんだけど、ここのレバ刺しは、格別だったね。レバ刺しを食べ飽きてたり、嫌いな人でも間違いなく驚くだろうね。例えるなら、宇宙かな。宇宙。宇宙と一体化するような美味しさなんだよ。君も宇宙旅行をしたかったら、NASAなんかに行かずに吉祥寺に行けばいいよ。駅の南口を出て、すぐのことろだからさ。
- 吉祥寺「味源」の塩ラーメン…東京で食べたラーメンって、基本的にあまりおいしくなかったんだよね。あくまで僕の印象だけどね。まあ、東京行けばうまいラーメン屋さんが腐るほどあるって期待値が高かったのかもしれないけど、10年以上暮らしてみて、これはヤバと思ったのは、味源くらいかな。麺、スープはもちろんのこと、とにかく具材がたっぷり乗ってて、その味付けも怠ってないんだ。麺を食い尽くした後、スープの底に沈んでいるそぼろやコーンなんかをちまちま拾って食うってのが、これまた美味いんだよ。味源は国分寺や渋谷にもあったけど、味や盛り付けが全然違って、吉祥寺が一番だったね。で、昔の近鉄デパートの裏にあった頃がベストだったよ。今は、パルコの裏あたりにあるんだけど、味が無難に落ち着いちまった気がするんだよね。まあでも、かなり衝撃を受けたラーメンだったことには間違いないね。
- 国分寺「宝来」の定食…僕の中のベスト・オブ定食は、間違いなく宝来だね。とにかく750円くらいで、このヴォリュームは、オフサイドぎりぎりで飛び出した世界レベルのFWの決勝ゴールような芸術品だよ。ナスピーマン、ホイコーロ、ニンニクの芽炒め、肉野菜炒めあたりをローテーションで食べてたね。これらのメインのおかず＋目玉焼き＋小鉢＋お新香＋メガ山盛りご飯＋味噌汁で、もう満腹、満足だね。ちなみに、三億円強奪事件で、三億円を積んだ車が出発してっていう日本信託銀行国分寺支店ってのは、この宝来の横のローソンあたりにあったらしいね。まあ関係の無い話だけどね。
