きのうの練習試合でわかったこと


 さて、練習試合があったわけだが、4セットして全敗ってなわけさ。難しいね、チームを強くするってのは。


 で、あらかじめ定めておいた試合での目標と結果でもまとめてみようと思うよ。


キャプテンのトレード

 すっかり忘れてたんだけど試合をするには審判がいるんだ。だから、2年生連中は審判をやることで費やされたわけで、実現できなかったね。審判ってのはスポーツにおいて、ある意味一番大事なポジションなわけだけど、どうも軽視されがちであるということを、身に染みて感じたよ。

ペナルティ

 全部負けたわけだから、それなりに走らせることになったわけだけど、試合中は試合に精一杯で「負けたら走らされる」というプレッシャーをどれほどかけられたかはまったく未知数だね。「走らされるから、がんばらなきゃ」って意地みたいなものは、微塵も伝わってこなかったよ。単純に試合後のことをあれこれ計算できるだけの余裕もなかったってことだろうけどね。まあでも今後もこれは続けていこうかな。

データ化

 チームの弱点というのはある程度わかっていたけど、その弱い部分がどれくらい弱いのかがわかったかな。具体的には1試合あたりのスパイクによる失点が8.75点、サーブカット・ミスによる失点が4.5点だったわけさ。これをそれぞれ5点と3点に減らす、というより、スパイクは5失点までならくらってもいいよ、サービカット・ミスは3回までなら想定内だよ、と設定して伝えたよ。そうやってミスして失点してもOKな得点を伝えてみたわけさ。同じように4.75点のスパイクによる得点を10点に、2.25点のサービスエースを1人1本計算の6点に伸ばすことを目標としたんだ。サーブに関しては1人1回のミスで6失点してもいいから、もっと攻めて1人1点取るようにとした。で、最終的には25対21で勝つようなゲームプランを提示したんだ。まあそれができれば誰も苦労しないんだけど、ミス・失点を想定内にすることで、どれだけ前向きになってくれるかが鍵になるかな。

集中のタイミング

 これは、まったく機能してなかったな。というより、スポーツにおいて「流れ」を変える、変えないまでも止めることは、もっとも難しいポイントのひとつだから、そう簡単にはいかないわな。僕も草野球やっててわかったんだけど、ピンチのときにマウンドに行ってピッチャーに話しかける、間を置く、なんてなかなかできないんだよ。茶の間でテレビ観てるような立場なら、いくらでもそのタイミングはわかるんだけど、いざ現場にいると身体が動かないんだよ。つまり、「流れを変えなきゃ」とわかってるけど、止められないっていう「流れ」になっちゃってるんだよね。それがスポーツにおける「流れ」ってもんなんだよね。特にバレーって、狭く、人口密度が多く、あげく自軍しかいないというコート内で行う特殊なスポーツなんだよね。こういうスポーツって他にないと思うんだ、相手チームとの接触が一切ないってのがね。だから、一度発生した悪いムードっては、かき消すのがすこぶる難しいんだよね。ある程度の試合慣れをしないと、なかなか難しいな。「流れが悪い」と感じたら「集中ー!」と声を出せるペースメーカーを育てるにはね。でも、しつこく続けて行くべき事柄だな。

約束

 試合前と試合後にきちんとミーティングの時間を設けないと、こういう確認事が曖昧になっちゃうよね。つまり、なんかぐだぐだしちゃって、反省ができなかったんだよね。こういうところに、指揮者としての力量のなさを感じるな。


 まあ、試合をすると、できない部分や足りない部分、浅はかだった部分がわかるから、意味があったかな。問題は、こういう試合を定期的に続けないと、勝つ意識が定着しないんだけけどね。てなことで、無勝のまま今週末は1年生大会なんだよね。1年生大会は1セット・マッチで2試合、3チームのグループ中、2チームの勝ち抜けで行われるんだ。さてはて。