本田健著『ユダヤ人大富豪の教え』感想続き

「では、いままで望んできて、達成できたことのリストを書きなさい。どんな細かいことでもかまわない。そして、今度は、達成できなかったことのリストを書きなさい。そのリストを眺めてごらん。おもしろいことに気づくはずだ」
「いったいどんなことなんですか?」
「達成できたことのリストを見ると、君の望んだ現実が、確実に手に入ってきたことがわかるはずだ。それが、どれだけ君の人生を豊かにしてきたことか、かみしめてもらいたい。そして、今度は、達成できなかったリストを眺めてもらいたい。少し、まだ未練があるかもしれないが、大きい目で見れば、かなわなくても、君の人生の幸せ度は変わらなかったはずだ。また、そのときに実現しなかったほうが、かえって君のためになっていることを見てほしい」
「たしかにそうかもしれません。もちろん、表面的には、かなってほしくても、それが実現しなかったほうが、かえって、より大きなことを学べたのかもしれないって思えますね」
「そう、そのあたりがわかってくると、自分にとって、ベストなことは実現でき、そうでないものには、ストップがかかっていることがわかると思う。いずれにしても、君にとっては、最高の現実ができているということだ」


 てなことで、達成できたことのリストと達成できなかったことのリストをまとめてみたんだ。まあ「達成できたことリスト」は割愛するけどさ。


▼望んできたけど、達成できなかったことのリスト

  • 漫画家になる
  • バンドでのメジャーデビュー
  • 草野球でのチームタイトル
  • 東京でそれなりに活躍


 でね、「達成できなかったリスト」を見ると、なんかさ、意外と少ないなって思ったんだよ。数のことだよ。達成できなかったことなんて、もっともっと山ほどあるだろうにって気がしたんだけど、いざ書きだしてみるとこれっぽちなんだよ。実際ね「達成できたこと」の数の方が多いんだよ。まじで。


 でね、考えるに、ここでのポイントは「望んできたけど、達成できなかった」って部分だろうね。単純に「達成できなかった」ことであれば、確かにもっとあるはずなんだ。たとえば大学卒業とかね。だけどね、それを強く望んだかというと、そうでもないわけだよね。案の定みたいな部分はあるんだ。で、そういう適当にやってて、やっぱダメでしたって事柄は、自分にとっても適当な価値でしかないんだよね。だから「挙げてみろ」と言われても、どこか遠慮して主張できないわけさ。つまりさ、どうせやるなら、強く本気でやろうぜってことだろうね。自分の強い意志で望んだ事柄しか、他人に語るだけの経験とは言えないわけさ。



 また、達成の出来不出来に関わらず、年齢を追うごとに「望んでいる」事柄のスケールが小さくなってるんだよね。まあ多分僕だけじゃなく、君も実際リストアップしてみれば、同じ結果になると思うな。つまり、これこそが年齢を取るってことで、大人になるってことだろうから、決して悪いことじゃないんだろうけど、だからこそさ、大人になったら、小さな達成をたくさん並べられるようにしたいなと思ったんだよ。


 つまりさ、自分なりに、まだまだいろんな「達成」を追い求めてみましょうってことだよ。君も1回達成リストを書きだして、眺めてみるといいと思うよ。だって、「望んできたけど、達成できなかった」ことを、「かなわなくても、君の人生の幸せ度は変わらなかった」「また、そのときに実現しなかったほうが、かえって君のためになっている」と考えて消化することは、すこぶる理にかなってるし、有意義なことだしね。そして、これまで、意外とたいしたことを望んでなかったことに気づいて、この先に、いろんな分野にトライしていくはずみにすべきだと思うんだよ。まじで。


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