避難生活者に今必要なのはお金か、もとの生活か

◆月額10万円基準に調整=避難生活の精神的損害−原発賠償時事ドットコム (2011.06/17)


 東京電力福島第1原発放射能漏れ事故で避難生活を余儀なくされた住民の精神的損害に対する賠償額をめぐり、政府内で1人当たり月額10万円を基準とする案が議論されていることが17日、分かった。賠償範囲を検討している文部科学省原子力損害賠償紛争審査会(会長・能見善久学習院大教授)が20日の第8回会合で議論を詰める。
(後略)


 避難所暮らしをしている人への賠償額を支払うということらしいんだ。金額に関してあれこれあると思うけど、それは置いといて、気になることがあったんだ。


 この件に関して、避難住民の方々が「お金じゃない。早くもとの生活に戻してほしい」みたいなことを少し怒りながら主張してるところをテレビで見かけたんだよね。もちろん気持ちはわかるけど、いや、それは違うだろって思ったんだよ。だって、そう簡単にもとの生活に戻せるような状況じゃないのは、誰の目にも明らかだよね。それなのに「早くもとの生活に戻してほしい」ってのは、無茶な言いがかりであって、まったく何事も解決しない空砲でしかない気がするんだ。


 まあ別に僕は、誰かを非難するわけじゃないけど、やっぱり感情的になっちゃうと、客観的な判断ができないんだろうなってことだよ。この場合でも、せっかくもらえるお金に対しても、そのありがたみも感じることができないだろうしね。つまりさ、君もさ、ストレスが溜まって、その勢いに任せて意見しちゃうと、それはときに的外れなものになってる危険性があるよってことだよ。覚えておいて損はないと思うよ。