投資信託をはじめたんだ


 投資信託をはじめたんだ。こればっかりは、君もやっておくべきだよ。まあ、このタイミングで言っても説得力無いかもしれないけどね。でも、ちょっと軽めにスタートにあたっての最初の何歩かをまとめてみたから参考になればぜひ参考にしてくれよな。でも、込み入った質問は受け付けないよ。僕もまだよくわかってないからね。


証券口座開設にあたって感じたこと


 まず、投資信託用の口座(証券口座)が必要になるんだ。この証券口座の開設にあたっては、ネットで申し込み、封書が送られてきて、ハンコを押して返信、てな流れで、かれこれ1〜2週間ほどかかるんだよね。ちなみに僕は楽天証券口座、マネックス証券口座、SBI証券口座、野村ジョイ証券口座を申し込んだんだ。でも、実際今使ってるのは楽天証券だけだね。まあ開設は無料だし、いくつか申し込んでみて、なんとなく気に入ったのを使えばいいと思うな。最初は個別の細かな違いなんてのはわかんないと思うからね。


 で、証券口座ができたら、その口座にお金を入れなければいけないんだよ。そのためには、今使ってる各種銀行口座のダイレクト契約(インターネット上で口座の各種手続きができるサービス)が必要なわけさ。で、このダイレクト契約を申請するのにも1〜2週間かかるんだよね。まあ、ダイレクト契約しなくても、入金の際には窓口に出向けば入金は可能なんだけど、リアルタイムで取引できないし、かつ手数料がかかるので現実的じゃないよね。


 僕の場合、証券口座を申し込んで、さあ入金しようって段階で、あれダイレクト契約が必要なのか、ってなったんだ。だから、かれこれ1ヶ月くらいかかったわけだよ、諸々のスタンバイにね。てなわけで君が投信をはじめたいならば、証券口座開設と現状の銀行口座をネットで取り扱えるダイレクト契約は平行して行うようにしてくれよな。


◆楽天証券
◆マネックス証券株式会社
◆SBI証券
◆野村ジョイ

窓口で相談してみて感じたこと


 とはいえ、いきなり商品(いわゆる銘柄のことだよ)を買う勇気はなかったので、近くの証券会社や銀行に出向いて、「投資信託をはじめたいのだが……」という相談をしてみたんだよね。


 でもね、どこに行っても短期での運用を薦められるんだ。証券会社は手数料を発生させることが一つの利益となるので、短期で運用させて、小刻みに手数料を取りたいって魂胆だと思うんだ。だからね、窓口での相談は、ほとんど参考にならなかったよ。でね、まず間違いなく薦められるのはリートと呼ばれる不動産関連の商品を薦められるんだよ。毎月分配金があって、最近は人気もあって買い銘柄でずっと1位、そしてコンスタントにリターンが期待できますよ、とかね。でもね、ここまで画一的に薦められるのは、なんか不気味なので敬遠してるんだよね。


 また、次に説明するけど、リアル窓口で販売している商品はどれも購入時の手数料がかかるんだよ。まあ手数料は購入時だけでなく、維持、解約時にも発生するから、購入時に手数料が発生しなくても、維持手数料が高ければ意味ないんだけどね。でも初心者としては、購入時手数料はできれば払いたくないよね。だから、やっぱりリアル窓口ってのは使えないなと思ったね。

商品購入の際に感じたこと


 いろんな本を読んでみたけど参考になったのは、勝間和代著『お金は銀行に預けるなと、朝倉智也著『投資信託選びでいちばん知りたいこと』の2冊だね。で、それらで説明されている通り、まずは以下の2点に絞って商品を選んだんだよね。

  • ノーロード商品:購入時手数料のかからない商品
  • インデックス型商品日経平均とかTOPIXと連動してる商品


 で、その上でさらに「分散投資」として、以下の4点に絞るんだ。


 この辺はね、証券口座サイトの検索項目で絞ることができるから簡単にチェックできるよ。


 んで、さらにさらに、商品の安定を見極めて購入するって段取りだよ。ちなみに僕が着目したのは以下の4つ。この辺は『投資信託選びでいちばん知りたいこと』に詳しく書かれているよ。

  • 直近3年のシャープレシオ:とはいえ、2008年のリーマンショックのせいで、どの時点を参考にすればいいのかわかりづらいのだが……
  • 純資産:もちろん資産を豊富に持ってる方が良い
  • 売買回転率:低い方が望ましい
  • 業種銘柄:保有銘柄100程度の多い方が望ましい


 ちなみに僕はまず日本株式の商品と海外株式の商品を買ったんだ。で、少し時期をずらして日本国債、海外国債を購入。でもまあご存じの通りアメリカ国債の格下げの煽りで、分散投資でも分散できるようなレベルじゃない暴落をみせてせているけどね。


投資信託をはじめてみて感じたこと


 インデックス型の商品を購入したので、ニュースの最後なんかにやってる日経平均とかTOPIXが気になるようになったんだよね。日経平均が上がってればリターンが発生し、下がってればマイナスとなるって按配だからね。するとね、自分自身が賢い消費者であり、かつ優秀な生産者にならなければいけないなって感じるようになったんだよね。ただ漠然と欲しいと思ったものを買ったり、勤務時間内で働くだけじゃいかんなと。じゃないと世の中活性化なんて良くならないからね。で、次に自分との関わりの薄い業種、特にパチンコとかタバコとかの、これまで少しネガティブなイメージがあった産業も、経済的には多くのお金をまわし、また雇用を生んでいるんだなと考えると、その大切さや意味ってものが見えてくるようになったんだよね。こういう発見ってのは自分のなかでは大きい気がするんだ。


 ちなみに一つだけルーチンでやってることといえば、新聞の朝刊に掲載されてる「日経平均株価」「TOPIX」「円・ドル相場」を手書きでメモしてることかな。数値の感覚をつかむためにね。



 まあとにかくね、スタートとしては、あれこれ勉強してから商品を買うよりから、商品を買ってから勉強するようにした方が良いと思うな。とにかくキーワードは、「ノーロード」と「インデックス」これだけで充分だと思うよ、最初は。まあ、どちらかといえば、今は静観するタイミングの情勢かもしれないけどね。でも、投資って、明日あさってのお金をつくる目的じゃないからね。20年後くらいに、ある程度まとまったお金になってるように今から運用するわけだから、直近の円高とか株式冷え込みなんて、ちょうどいい教材と思わないとね。