ディケイド

2011年9月13日

 34歳。金沢。結婚後、マンション暮らし。年相応(多分)に働いている。数年前に比べ人付き合いや外にいる時間が相当減った。地方都市なのでやむを得ないし、自分が結婚した、またはまわりがみんな結婚してることもあるだろう。ただ、地元ということもあって、昔の知り合いとの再会が増えた。年齢的にそういう時期なのか、facebookなどのツールのおかげなのかはわからない。

2001年9月13日

 24歳。東京。妹と二人暮し。まだ猫は一匹も飼っていない。高校から続けていたバンドを辞めて、はじめて普通に働きはじめた頃。ただし、いつでも辞められるように社員にはならずバイトの身分だった(事実半年後に「もう一度勉強したいので学校に通う」との理由で辞めた)。業種は「広告代理店」、実務は「テレアポ」。名刺広告と呼ばれる3〜4万円の広告費を、電話一本でごく一般のサラリーマンや主婦から提供してもらうという、まあかなりアグレッシブな電話をしていたが、成績はまあまあ。ネットには興味があったが、まだこのブログすらはじめていない。

1991年9月13日

 14歳。金沢。中学2年生。部活でバレーボールしかしていない。3年生が引退し、いよいよ自分らの代がやってきて、次年の地元開催の全国大会へ向けての練習三昧だが、金沢では万年2位という成績に泣く序章に過ぎない頃。そして、今年の先月末から、このときのメンバーと再びバレーの練習もはじめだした。20年前のリプレイを楽しんでいる。

1981年9月13日

 4歳。金沢。どんな生活を送っていたかまったく記憶にないが、数字を追えば妹が生まれて半年経っていることにはなる。多分、ドラえもんにすら出逢ってない。



 山本文緒落花流水という小説があるんだけど、昔読んだときとても衝撃を受けたんだよね。この物語は、最初に7歳で登場した主人公の10年ごとの1シーンを計7つ、つまり7歳、17歳、27歳、37歳、47歳、57歳、67歳の、とある場面を切り取って綴ってるって話なんだ。最初読んだときは「10年で、こんなに人生って変わるものなのかな」と少し、非現実的にも思えたけど、10年もあれば充分変わるよね。年取るごとにそう実感するよ。というか、人間はさほど変わらない。ただし環境はまったく変る。そして、今、「10年単位」で自分の人生を振り返ったとき、まだまだ語るべきたいしたトピックスがないなと思えた。2021年の僕は何をしているのだろう?


◆[雑記]7からはじまる、その後の10年<Not Found (2007.07/24)


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