ラグビーW杯に見る日本ラグビーの扱い


 君は、かれこれ1週間ほど前に、ラグビーW杯の日本代表が敗退したことは知ってるかな。予選4戦を3敗1分けという成績で、まあ、初戦のフランス戦の一部以外は、まったく見ごたえのない試合だったよ。悪いけどこれじゃ人気出ないわと思ったね、僕ですら。だからね、改めて思ったよ、勝負事は勝たないと意味がないなってね。


 でまあ、試合の結果よりも僕が一番う〜むと思ったのは、テレビの放送枠のことだね。一般のチャンネルでは日本代表の試合のライブ放送がほとんどなく、深夜の0時からの録画放送だったってことだよ。まあライブだと日中になるから、録画でも問題ないんだけどせめて22時開始とかにしてほしかったね。というのもね、試合終了からテレビ放送まで時差があるってのには大きな問題というか障害が発生するんだよね。それはさ、Yahoo!などのポータルサイトに結果が載ってしまうということで、見出しレベルでもう結果がわかっちまうってことなんだ。勝ち負けがはっきり表記されてなくても、「日本悔しい」「逃げ切れず」と書かれていたら結果はわかったも同然だよね。また、使われている写真がチラッと目に入っただけでもおおかたの予想はできちゃうわけさ。つまりね、いくら注意してサイトを観覧してても、これらの結果やそれをにおわすニュースを目にしないなんてことは不可能に近いんだよね。まあ、ネットならずとも、普通に夜のニュースのスポーツ・コーナーでも取り上げるしさ。となるとね、テレビで試合観戦をする前に結果がある程度わかっちゃうんだよ。これってスポーツにおいてもっとも価値のない観戦だよね。



 話は変わるけど、2006年ドイツで行われたサッカーW杯では、時差のある日本時間でも観戦しやすいようにと、とあるビッグ・マネーが動き、不可解な試合日程に組み換えられたよね。まあ、このときの結果はさておきだし、これが良いことが悪いことかはわからないけど、人気と注目度を上げるにはメディアも利用しないと、既存のファンすらがっかりさせてしまうわけさ。まだまだテレビが持つ影響力ってのは大きなと思ったよ。


 ちなみに、次々回の2019年のW杯は日本で開催されるんだよね、知ってたかな。さて、どれだけ注目されるのだろうかね。


◆ラグビーワールドカップ2011
◆日本ラグビーフットボール協会