河北潟一周駅伝に出たんだ。


 勤労感謝の日に、河北潟一周駅伝ってのに出たんだ。実はこの駅伝大会ってのは、かの箱根駅伝と同じ1920年に生まれてるという日本最古の駅伝大会なんだよね。しかも、戦時中も1回しか休止しておらず、開催回数で言えば、4回休止している箱根駅伝を上回って、日本で一番長く開催されている駅伝大会ってわけだから驚きなんだよね。実際今年の河北潟は「91回」、箱根は「88回」だからね。で、実際僕も地元でこんな駅伝があることは知らなかったわけだし、Wikipediaにも「河北潟一周駅伝」のトピックスはないし、当然オフィシャル・サイトもないという、日本一にも関わらずとても質素でローカルな大会なんだよ。


 でもまあ、実際驚いたのは、大会の歴史ではなく運営のあきれるくらいの殿様ぶりなんだ。ジャンパーを来ている係りの爺さんに何を尋ねても「ああ、わかんない。オレは知らない」としか答えないわけさ。いやまあ、わかんなくてもいいよ、だったら誰に訊けばわかるのかくらいは教えてほしいよね、まったく。あげく、中学生の陸上部なんかも参加してるんだけど、そこかしこでタバコ吸いながら談笑してるし、もちろん、そいつらに荷物はどうすればいいかとかバスはどこにあるのかを質問したところで、ドラクエの町の人みたいに「ああ、わかんない。オレは知らない」とか答えないし、ホントひどいもんだよ。また開会式の最中に各ランナーをスタート地点に運ぶバスが発車するんだけど、そのアナウンスも一切ないんだよね。つまり、開会式の“お話”をちゃんと聞いていたら、スタート地点に向かうバスに乗り遅れるってわけだよ。この辺は、「毎年やってるわけだから、説明いらないだろ」ってことで案内してないんだよね。よくこんな乱暴な運営で90回も開催できたなと思うよ。地元にこれほどまでの歴史的な大会があるとはいえ、まったく腹立たしい印象しか残らなかったってのが正直な感想だね。むしろ、知られてないことで、恥をかかないで済んでるんだとホッとしたくらいだよ。


 まあ、とにかくさ、「駅伝」自体はとても新鮮でエキサイトしたよ。個人の走りとしては、わずか2.7キロという距離に関わらず失速したんだよね。記録としては「12分10秒」区間18人中10位」。チームの最終順位が「18チーム中15位」ということでは、悪くはないんだろうけど、後半は完全に肺が焼けるように熱くなって、足が止まってたんだよね。つまりさ、僕の今年の成績ってのは、暑さでへばり、自己目標の間際で諦め、そして駅伝でも失速するという、3タコで、なんら良い思い出はつくれなかったわけだけどね。


 とはいえ、来年もこの駅伝に出ると思うけどね。悔しいからね。んで、運営側も少しはマシになっててほしいね。