タイムライン×ミキシング
facebookの新しいタイムラインで、ライフイベントを埋めていくのが楽しいんだよね。昔の手帳なんかをひっくり返しながら、いつ引越しただの、いつどこへ旅行に行っただの、いつ野球をはじめてどんなグローブを買っただのって行事を記載していくっていうのね。もちろんそんなイベントごとなんて、今さらわざわざまとめなくたって、手帳に書き込んでるだろって話だけど、「手帳」ってものは、1年ごとに買い換えるわけだし、またそのときのニーズや気分によって手帳の形態や記載方法ってのが変わってくるもんだよね。だから、どうも自分の軌跡を記したものとしてはイマイチ存在感がないんだよね。断片のかたまりみたいな。ところが、この新タイムラインであれば、統一感のある形式でまとめられて、使い捨てじゃないって気分になるんだよね。ここにずらっと全部まとめてます、ってね。もちろんあとからいくらでも割り込み付け足しもできるしね。
まあ他人のライフイベントなんて見ようとも思わないから、自己満足以外のナニモノでもないし、こんなのつくってるのなんて単なる時間の浪費でしかないんだろうけどね。
でも、僕がブログなんてものを続けている理由みたいなものにも通じるんだけど、自分の足跡ってのはしっかり残しておきたいんだよ。
僕は、一部の天才と呼ばれる人たちのように、「今」を完璧に消化し、箱根の山を駆け下りるような猛烈なスピードで人生を疾走してるわけじゃないんだよね。さぐりさぐり生きているわけさ。だから、これまに出くわしたイベントの中で考えたことや感じたこと、腹を立てたことや感動したことを時間が経ってから客観視すべきなんだよ。なぜあのとき、あいつにあんなことを言われたのかが今わかったよってやつだよ。そういうのを、これからもっともっと増やしていくべきだと思うんだ。誰かが書いた良本を読んでも、それを消化し自分のエナジーにするためには、自分の経験ってものを引っ張り出してくる必要性が大きいからね。単に新しい情報を仕入れただけじゃ、人は何も変わらない。
つまりさ、インプットとアウトプット、どっちが重要か、とかそんな話じゃないんだよ。たいせつなのはミキシングなんだよね。掛け合わせる力。だからさ、過去をまとめる作業ってのも、あながち悪いもんじゃないと思うんだよね。
