連休、スキー、温泉


 2泊3日でスキー旅行に出かけてきた。志賀高原スキー場。“いつもの”とも言える、仕事仲間の6人。3連休ということもあって、相当混雑しているだろうと予想していたが、思ったほどでもなかった。皮肉にも、暖冬のせいで世間のスキーやスノボーに対する熱が冷めちゃってしまったのかもしれない。もしくは、志賀高原とは毎年こんなもんなのかもしれないし、まあ、単に僕らの予想が当てにならないだけなのかもしれない。


 個人的には、スキーなんてかれこれ6年ぶりとかそんなもんだ。感想としては、まあ思ったより滑れるもんだなぁ、と。ナイタースキーもはじめて体験した。とても充実した旅行だった。


雪山 影


 ご存知の方もおられるかと思うが、スキーというスポーツは高いところから低いところへとただひたすらに、そして貪欲に滑るだけの繰り返しなのである。それに、かさばるアイテムや、めんどうな移動、限定的な自然環境など、いくつものマイナス要因があるが、それを差し引いてでも、これだけのおもしろみを後に残してくれるなんて、ちょっと特殊な運動のような気がする。まあとにかく、僕らは朝から晩まで滑りたおすことに精を尽くし、それをまっとうした。


 そして3日目はスキーをせずに、朝10時にホテルを出発し、途中、「渋温泉」という温泉街に立ち寄る。


外湯巡り 街のおばちゃんに「この辺でよさげな温泉に入りたいが、どこがいいのかね?」と訊ねると、街中に9つある小さな共同浴場(外湯)を巡るという「外湯巡り」という温泉の楽しみ方を教えてくれた。道を歩いていると、公衆トイレのように「男」「女」と書かれた入り口があり、それらが「外湯巡り」共同浴場(外湯)であるらしい。で、その扉を開けると、もう目の前でおじいちゃんが着替えをしていたり、扉の前を歩いていると、いきなり湯上りのおばちゃんが出てきたりという、街中と脱衣所が紙一重のところにある温泉というわけだ。


 僕らはまず、おばちゃんに比較的広いと言われた、六番湯の「目洗いの湯」に向かったが、残念ながらそこには湯船しかなく、6人くらいでかなりの圧迫感を感じるこじんまりしたものだった。


 当初は9つの温泉すべてをめぐるような話もあったのだが、ひとっ風呂浴びただけで充分だったし、いちいち服を脱いだり身体を洗ったり拭いたりまた服を着たりすることを考えると、それだけで精神的に不健康になりそうだったので、やめることにした。僕らは、九番湯の「渋大湯」のそばにある足湯に足を浸したあと、饅頭を食って東京へ向かう。


このピストルはサル退治に使用します 飛び出すとこうなります


 3連休ということもあって、帰りは相当混雑しているだろうと予想していたが、思ったほどでもなかった。まだまだ不景気なので、みんな近場で連休を過ごしたのかもしれない。もしくは、2月の連休なんて毎年こんなもんなのかもしれないし、まあ、単に僕らの予想が当てにならないだけなのかもしれない。


 とにかく、楽しい非日常だった。


◆志賀高原観光協会
◆信州渋温泉