結婚パーティー、再会、日常

ケーキカットのシーンをカメラにおさめようと必死の女子達 小・中学校時代の友人の結婚式に出席してきた。まあ、正確には結婚式ではなく、結婚パーティーといったところで、新郎新婦の友人だけ、つまり同年代の人間ばかりが集まったパーティーだった。


 そこで長年連絡をとってない人間と久しぶりに再会したりした。まあ、確かにミクシィなどでも昔のクラスメイトと再会はするが、リアルで会って話をするのは、やはり一味違う。人の結婚式や葬式には、こういった付加価値もあるもんだ。で、会話の第一声はどうしても「今、何しとらん?」みたいな近況を尋ねるところからはじまる。まあ、本当は事前に他の人間から「あいつは今、○○にいて、□□の仕事をしとる」などと聞いているので知っているのだけどもね。


 まあとにかく話をしているうちに、東京に出てきてる人間もいれば、新婦の友人で近所で働いている人間もいるようだった。意外と接点があることで盛り上がる。そんで「また連絡する」とか「近いうちまた飲もう」みたいなことを口々に告げて別れた。が、今思い返してみると、誰とも連絡先を交換してないように思える。だから、僕らが自主的に東京で会ったりすることはないだろう。もとより、古い友人と再会するのは確かに大きな出来事だが、また定期的に会って話をしたり食事をしたりというところには、なかなか魅力を感じない。多分、日常を変えるのがめんどくさいのだろう。


 昔の友人と再会するというイレギュラーも、結婚式という非日常的なシーンだからこそ楽しめるのだ。しかし、哀しいかな月曜日がくれば、僕らは日常に引き戻される。いつもの世界で、いつもの仕事をまっとうしなければならない。そこでは、昔話に花を咲かせる余裕は、なかなかない。


 そう考えると、今ある日常を大きく変えずに付き合いを保てるネット上での再会というものは、とても都合のいいのかもしれないね。当時のクラスのマドンナがびっくりするくらい老けてたとか、そういうショックも食らわなくて済むし。