オリジナルに価値はあるのか?


Lumiere 久しぶりに吉祥寺に買い物に行ってきた。んで、お決まりのヴィレッジ・ヴァンガードに行ってうろうろしてたら、Lumiereというグループの曲がBGMで流れていて、気に入ったので買うことにした。


 椎名林檎の「ここでキスして。」やCharaの「やさしい気持ち」、絢香「三日月」なんかが入ったカバーアルバム。僕は自分用に買ったのだが、女の子へのちょっとしたプレゼントにもいいんじゃないかな。ジャケットもおしゃれだし、ボサノヴァ調の癒し系のサウンドは、日曜の午後に紅茶なんかを片手に聴くのに最適。よく知ってる曲のカバーだから、まったく興味がない、ってこともないだろうしね。同じく人気のカバー・コンピEssence of lifeシリーズが好きな人は必ず気に入るでしょう。


◆Lumiere「Diary〜フツウの一日〜」


 そう言えば、きのう、徳永英明が女性ヴォーカリストの楽曲をカバーしたVOCALISTシリーズの中から「ハナミズキ」「シングル・アゲイン」「未来予想図Ⅱ」など何曲かをiTuneで購入した。カバー曲って何か安心して聞けるんだよね。知ってる曲だからあたりまえなのかもしれないけど。


 てか、ドラクエもDSでⅣのリメイクが発売され、引き続きⅤ〜Ⅵと、俗に言う「天空シリーズ」が続々リメイクを発表してるね。一部では、新作を出すより、リメイクを繰り返してた方がヒットし儲かるのではないか、と揶揄的な発言も聞かれるが、僕は冗談ではなく、最近“オリジナル”や“新作”ってものに、それほどの価値がなくなってきたようにも思える。どこかにある、もうすでに充分認知されたものに、ちょっとした他のエッセンスを加えるリメイクだったり、リバイバル物の方が「なるほど、こうきたか」と素直な感動を覚えるのは、僕だけだろうか。新作と比べると、大ハズレがないという安心感もあるしね。


 ここ10年20年、大量生産大量消費で、噛み締めて味わうことのないまま流れていってしまった商品やサービスを、もったいないとリサイクルした方がビジネス的エコなのかもしれない。そもそも日本人は、ゼロから何か価値を創造するよりも、形づくられたものにさらなる価値を上乗せすることを得意とした人種。「はじめて見るような、新しい何か」に興奮するよりも、単純に「あー、懐かしい」と思いたい。なんて思うのは、僕が年をとったせいなのかもしれないけどね。


◆HIDEAKI TOKUNAGA Official Site


◆ニンテンドーDS版『ドラゴンクエスト』天空シリーズ