ナンバーに刻まれた700の名言。〜サッカー編
スポーツと政治は切り離して考えるべきです。スポーツマンだからこそできる国際交流もある。
――ドラガン・ストイコビッチ
86年6月20日号
ピクシーことストイコビッチ。彼の母国は(元)ユーゴスラビアというかセルビア・モンテネグロというかセルビアというか、まあとにかく人種としてはセルビア人だ。で、そのユーゴとかセルビア人って何だと言われれば、とにかく戦争とか独立とか治安の悪さを運命付けられた土地と民族なのである。
そう考えると、今回のチベットでの騒動も、オリンピックと絡めて問題視してはいけないのかもしれない。
僕、将来お金をたくさん持って楽に暮らしたいんです。世界で成功したら、金も儲かるでしょ。
――中田英寿
96年6月20日号
金が儲かったら、何でもできるのでうらやましい限りですね。
僕らがよかったのは、野球や相撲とかと違って簡単に“歴史を変える”って言えたことだと思う。
――三浦和良
96年9月12日号
今から何年後かには、ハンドボールの選手が「僕らがよかったのは、サッカーや柔道とかと違って簡単に“歴史を変える”って言えたことだと思う」なんて言ったセリフが名言としてどこかに紹介されているかもね。
僕はヒーローになりたくないタイプだから。裏で、そいつを仕切ってる方がいいですね。
――名波浩
96年12月5日号
名波選手には背番号10をつけているのに、いまいちパッとしないな、日本の看板ってオーラがないなと思っていたけど、そもそも「ヒーローになりたくない」なんて考え方だったら、しょうがないよね。
僕みたいな職業についていながら、野菜が食べられないっていうのは、正直、結構なコンプレックスにはなってますね。
――中田英寿
97年12月4日号
中田選手やイチロー選手の偏食は有名。ある番組でイチローがカレーばっかり食ってると言えば、カレーは集中力を高めるのに適した食事なんて記事が出たけど、まったく関係ないのだろうね。ある種の才能を持った人間には、常識的な栄養学すらも通用しないだけだと思う。
ゴールキーパーっていうのは、ある意味観客と同じで、点を取ることに関しては祈るしかない立場なんです。
――川口能活
98年8月号
サッカーのゴールキーパーってどういう人がやるんだろうね。なかなかスポットも当たらないし、自分1人だけユニフォームのタイプ違うし、ウイイレでは自分で操作できないし、いいところはあんまりないような気がするんだよね、素人意見だけど。バンドのベーシストは「ジャンケンで負けたので」ってのが通説なのだが、キーパーもそんなノリなのだろうか。
頑張ってる顔って格好悪いじゃないですか。
――伊東輝悦
98年12月3日号
夏目漱石の『それから』だったかにも書かれていたけど、スポーツ選手の“頑張ってる顔”って確かに醜いとき多いよね。特に野球のピッチャーがボールを手放そうとしているまさにその瞬間の顔なんてぐしゃぐしゃにつぶれてるし。まあ野球でもサッカーでも、一番かっこいいのは、何かアクションを起こそうとする直前の集中した表情か、もしくは、アクションが終わった後、ボールの行方を追っているその眼差しを捕らえた瞬間だと思う。
色んな人から、日本人より日本人だって言われるけど、そうかな。日本人だけ人情があるなんて、ウソだよ。
――ラモス瑠偉
99年1月14日号
サッカーにおける技術は、小説家のボキャブラリーのようなものだ。語彙の少ない小説家は、優れた小説を書くことはできない。
――アーセン・ベンゲル
99年8月12日号
もうサッカーはに真実は存在しない。サッカーはビジネスに変わってしまった。
――ルイス・フィーゴ
00年7月27日号
僕には、距離感がないんですよ。神戸に行くのもブラジルに行くのも同じ。明日には着いているんだから。
――三浦和良
06年11月30日号
今の世の中、真実そのものを言うことは往々にして危険だ。サッカーも政治も、世の真実には辛いことが多すぎる。だから真実に近いことを言うようにしているのだ。
――イビチャ・オシム
03年8月21日号
ピクシーもそうだけど、ユーゴ出身の人間の発言は、政治的な影を感じる血生臭いものが多い。しかし、考えてみるとこの発言はサッカーやスポーツに留まらない普遍的な強さを持っている気がする。
偶然を必然に近づけるのは、そこに顔を出す回数ですよ。
――中山雅史
05年4月21日号
日本人はもっと自分たちのことに目を向けるべきではないかね?
――フース・ヒディング
06年1月19日号
同じようなことをオシムさんも言ってたような気がする。日本人って自分のことよりも、余所のことが気になって仕方ないんだろうね。