2002-2008


 ということで、ついにこのサイトも6周年。


 まあ、今年はなんだかんだとせわしない1年になりそうな予感です。でまあ、僕の好きな言葉のひとつに「無常」ってのがあって、まあつまりは、常に同じことなんて続かないんだよってことを詠っている平家物語の冒頭の一説がとても好きなわけです。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響有り
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す
奢れる人も久しからず 只春の夜の夢の如し
猛き者も終には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ


 まあ、もう手垢のついたような文句だが、日本人が桜を愛してやまないのも、咲き誇る美しさよりも、散っていく儚さに心動かされるのだと思う。それでもまた1年が経てば美しい桜を見ることができる。その散り行く儚さすら永遠でない、無常。こうやってたくさんの、美しく、そして儚い出逢いと別れを繰り返していくことも無常という成長と言える。


 只春の夜の夢の如し。只春の夜の夢の如し――――。