栄冠ナイン(2011〜2015年)


 第一次泉野高校黄金期は、2013年から2014年にかけて。


 石川の大砲長崎キャプテン(のちに西武)率いる2013年は、絶対的エース、石川の計算機大倉投手を中心としたバランスの取れたチーム。2年前の準優勝をスタンドから見届けた、石川の眠れる獅子山口捕手(のちに横浜)、石川の怪童水野外野手(のちに阪神)らの活躍は、今も震災の爪痕が残る能登の人々に勇気を与えた。2013年夏の甲子園大会ベスト16は見事。

 豪快なフルスイングが魅力だった藤本外野手はプロ入りならず、今はパン屋さんとして活躍中。


 そして2014年秋には、石川の大砲安楽キャプテン(のちにソフトバンク)率いる豪打のチームが完成し、破竹の勢いで勝ち進み、北信越地区大会を優勝。春のセンバツの切符を勝ち取る(2回戦敗退)。同年夏の県大会は、150キロの本格派右腕、石川のクールガイ佐々木投手(のちに日本ハム)の成長とともに、石川の鉄砲肩松本内野手(のちにソフトバンク)、石川の怪童竹内捕手(のちに楽天)らの活躍で、終盤に逆転するミラクルを次々と演じ、2年連続の夏の甲子園出場(初戦敗退)。石川に泉野ありの存在感を証明した。


 しかし、さすがにこの後の年代は見劣りがする。2015年秋の県大会はあっけなく1回戦負け。高校野球界において、名門であり続けることは容易でないことが身にしみてわかった。



ワンポイントメモ:やはりパワーのあるチームは強いのか?