洟をかむ


 前もどっかに書いたことあるけど、洟をかむのが変な人っているよね。なんなんだろうね、あれ。ティッシュを2〜3枚重ねるってのはまあ許せるけど、片手で鼻をつまむようにぐしゅぐしゅとこなすタイプの人もいるよね。まあ、それも個性といえばそれまでだし、箸の持ち方や歯磨きの仕方のように親から口うるさく躾けられるものでもないから、なんともいえないけどね。


 てか洟をかむって行為は、人間社会におても、しごく特別な気がするんだよね。君もそう思わないかい。


 だってさ、自分の体内から汚物を出すってことが、公衆の面前で堂々とできちゃうわけだからね。たとえばトイレは隔離された便所という場に行かなくてはならないし、酔ったあげくの嘔吐なんかはもっての他、唾や痰を吐くおっさんですら白い目で見られるよね。鼻くそほじる人も同じか。でもさ、洟をかむってことだけは、いつだってどこだって堂々とできるんだ。ユビキタスならぬハナキタスだね。というか、小さい子どもが洟をぐすぐすいわせてたら、まず間違いなく親は「これ、お洟をかみなさい」というよね。それが電車の中だろうと、親戚の家だろうと。


 まあ別にそんなこと真剣に考えてもしょうがないのかもしれないけどね。これいじょう汚い話になるのもどうかと思うし。