初恋、強奪、国分寺



『初恋』中原 みすず


 映画がおもしろかったので、原作も是非読みたいとかねがね思ってたんだよね。かねがねね。で、文庫が発売されて、年末に恒例の三億円事件の特番なんかをやってるのを見て、購入したわけさ。12月10日に起こった事件だから、年末になると毎年なにかしらの特番が組まれるんだよね。ああ、そうそう、この本はタイトルからは想像しがたいかもしれないけど、三億円強奪事件を題材にした小説なんだ。


 で、読んでみたのだが、まあ、少し期待はずれだったかな、正直言うと。文章が拙い気がしたし、映画とは違うというストーリーは悪くないかもしれないが、展開が少し雑だったような気がするね。


 で、余談なわけだが、この三億円事件に登場する重要なスポットでもある日本信託銀行国分寺支店だが、僕が国分寺時代に毎日のように通っていたストリートにあったんだね。ここのローソンではたまにビールを買っていたし、このお隣にあった定食屋さんの「宝来」は、僕の中でのキング・オブ・定食として今でもトップの座に君臨しているし、姉妹店(兄弟店?)のお向かいの「油そば」のお店もよく利用したね。そんな思い出の地が、三億円事件に関与してたかと思うと、少し興奮してしまうね。まあ今さら興奮しても、どうしようもないけどさ。


◆映画「初恋」(三億円事件)の舞台を訪ねて<peruriの劇場映画鑑賞記