ココ・シャネルの肖像



『ココ・シャネル―ファッションデザイナー (こんな生き方がしたい) 』実川 元子


 友人に薦められた本なのだが、まあ商売柄読んでみた。小中学生の読み物みたいなトーンでまとめられてたけど、まあそれなりにためになったかな。シャネルという人物のこだわりや、シャネルというブランドのキーワードは拾えたかなと思うわけだよ。白・黒・ベージュ、シンプル、イミテーション、女性、威厳のある女に似合う服、実用性、本当のぜいたくは裏側にある、などなど。それにしても、「芸術作品をつくっているのではなく、商売をしているのだ」という女性デザイナーらしからぬ考え方は、なかなかパワフルだなと感心してしまったね。


 ヴィトンの本を読んだときも思ったけど、やはりブランドってものには、そこに宿っている「信念」みたいな部分に共感してる信者が多いと思うんだよね。こういうのは知っておくべきだと思ったね。