不況に負けるな



伊勢丹だけがなぜ売れるのか 誰からも支持される店づくり・人づくり』武永 昭光


 デパートというところは、よくよく考えてつくられてるなと思うよ。例えば上の階にはエスカレーターなどで昇りやすくしといて、降りるときには階段しかなく寄り道してしまう構造のとことかあるよね。それってなかなか考えられてるなって思うんだよね。まあ、それくらいしか知らないけどね。とにかく、デパートの構造ことは細かく知らなくても、マーケティングに関しては、どんな業界、業種でも考え方は似たようなもので、とても参考になったと思うよ。この伊勢丹術みたいなものがね。


 でね、ひとつまとめるとだね、カテゴライズだよ、カテゴライズ。いかに商品と客をタイプ分けして、まとめて考えるかが肝なんだよね、伊勢丹的には。多分だけどね。


 まあ、とはいえ、このみなぎるパワーを書物にまとめた2006年から2年で周知の百貨店不況。さすがの伊勢丹も堪えているようだね。世の中わからんもんだよ。「伊勢丹だけがなぜ売れるのか」とかいっておきながら、伊勢丹新宿店で前年比14%減だからね。でも、不況だからこそ、この本も読まれることが多くなってくるかもしれないから、これまた世の中わからんもんだよね。

◆「伊勢丹」「三越」「高島屋」営業時間短縮 不況深刻「百貨店」がコスト削減開始J-CASTニュース (2009.03/12)


(略)
首都圏の主要百貨店では軒並み2ケタの減少が続き、「百貨店不況」は深刻だ。

2月の売上高(速報値)によると、かつて「王者」と呼ばれた伊勢丹新宿店でさえ前年比14%減。三越日本橋店は11.5%減、銀座店は 19.8%減。高島屋東京店は12.2%減、新宿店は13.1%減。大丸心斎橋店は25.3%減、東京店は16.8%減、松坂屋名古屋店は14.2%減、銀座店は15.1%減。

08年後半から続く景気後退により、消費者の生活防衛意識が高まり、宝飾品、ブランド品などの高額商材や、衣料品が伸び悩んでいる。
(後略)