市民マラソンと渋滞について


 もう1個ね、マラソンに関して思ったことがあるんだ。そいつを最後に書かせてくれよ。


 僕らが走っているのは、ごく普通の市内の道路なんだよね。歩道ではなく、車道なわけさ。だから当然、1車線から2車線の道路を奪われたドライバーは窮屈な思いをするわけさな。そんて、直進ならまだしも、右折や左折となると、ランナーの行列に切れ目でもできない限り不可能となるので、随所に渋滞が発生してたんだよね。


 そんななか、イライラする人もいるのが当然の話で、罵声をあげてるおっさん運転手や、「急いでるんです、困ります、(このランナー達を)止めさせて(私たちを通して)ください!」と迷惑そうに文句を言ってるおばさんを目にしたんだ。でね、こういうクレームってのは、僕らランナーではなく、交通整備をしている係りの兄ちゃん達に向けられてるんだよね。これにはちょっと申し訳ないなと思ったね。だって、整備をしてくれてる人達は、感謝されることはあっても、文句言われる立場じゃないよね、普通に考えれば。


 でもね、どうしようもないじゃん、ってのが僕の見解だね。いちいちカリカリすんなよってね。カリカリね。こんな10キロも20キロも市内の道路を使った大掛かりなイベントだったら、どこかになんらかの皺寄せがくるのは避けられないんだよ。だからこそ事前ちゃんと「この日はマラソンがあるから、渋滞に要注意」みたいなアナウンスをしてるわけだし、自分の住んでる地域のニュースくらいチェックしとけよって思うね。そうやって腹を立ててるくらいなら、朝の8時から10キロ走ってみればいいと思うんだ。きっといろんな見方が変わってくるからさ。



 だからね、今朝の新聞に「マラソン大会は無事終了いたしました。沿道の皆様の声援と、関係者に感謝いたします」みたいなことが書いてあったんだけど、本当にそうだと思ったよ。一部の人には迷惑だったかもしれないけど、多くの人にはとてもいい思い出になったわけだから、ちょっと車が進まなくなったからって腹を立てるってのは無駄なエネルギーだと思うんだよね。