村上龍著『歌うクジラ』感想


 iPhoneでも買える電子書籍ってことで、テレビでやってるの見て、すぐさま買ってみたんだ。


 で、目下、最後までは読んでいないんだよね。なんかイマイチでさ。もちろんこれは個人的な意見で、君が読んだらどういう感想になるかは別問題だよ、もちろんだけどね。


 そう言えばさ、2〜3ヶ月前にも『半島を出よ』の文庫を買って読んでたけど、途中で断念したんだよね。今回も同じようなテンションでのリタイアなんだよ。どうもその舞台設定というか、世界観にのめりこめないんだよ。村上龍は血気盛んな20代のうちしか、共感できないのかもな。アクマで僕にとっては、ってことだけどね。


 で、内容の感想はそんなところで、電子書籍に関して触れておきたいんだよね。僕はね、この電子書籍にはすこぶるもっと普及してほしいと思うんだ。もちろん、紙の良さってもんもあるけど、手軽さやコストや(読み終わった後の)保管スペースのことを考えると、俄然データ化されてた方が便利なんだよ。ただね、ここまでプッシュしといてなんだけど、横書きはご遠慮願いたいね。やっぱりそれなりの文章ってのは縦書きで読みたい人間なんだよ、僕は。まあ頭が古いのかもしれないけどさ。もちろんさ、横でも縦でも内容は変わんないんだけど説得力は違うと思うんだ。やっぱり縦書きでないと、文学って気がしないんだ。ブンガクね。縦縞じゃないとタイガースじゃないようにね。


 まあとにかくさ、電子書籍はもっと市民権を得るべきだと思うよ。まじでね。


◆村上龍 歌うクジラ on WEB