『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』感想


 4月某日の店長会議にて、社長から全店長クラスの人間にプレゼントされた御本なんだよね。なので、パッと一晩で読んでみたわけさ。


 でね、おもしろかったよ。この本の「掴み」にあたる部分は、タイトルの通り「稼ぎ」と「長財布」の関係性について語られてるんだ。なんでもね、著者が「年収200倍の法則」と名付けたジンクスがユニークなんだよね。なあに簡単な方程式だよ、「使用している財布の購入価格×200=その人の年収」ってんだ。つまりさ、もし君が1万円で買った財布を使ってたら年収200万円レヴェルの器だってことだよ。で、3万円なら年収600万、5万円なら年収1,000万円ってことだね。もちろん、こんなもんに科学的な根拠やデータの裏付けがあるわけじゃないよ。税理士として数多くの人間の財布所を見てきた著者が、ただなんとなくそう思うってだけだけどね。


 でもね、妙な説得力とリアリティがあるんだ。でね、読み進めるとね、何事にも「こだわり(自分ルール)を持つことが大切だよ」「気づかいが大切だよ」っていうメッセージが見えてくるんだよ。「財布に古いレシートなんかをがっぽり溜め込んでいる人はお金に好かれない」「ポイントカードをたくさん所有している人はポイントにこだわるあまり結果無駄遣いをしている」「コンビニでお金をおろすような人は計画性がないのでお金に好かれない」「お札の向きを財布に揃えて入れている人はお金を大切に扱う人。結果お金にも好かれる」とかね。よく言われる、玄関と便所がきれいな家はきちんとしてるとか、台所を常に整理している人は料理が上手いってのと同じことだよ。つまりさ、財布にこだわりを持っている人、財布の使い方や見栄えに気を使ってる人は必然的にお金に好かれる人で、お金がなかなか出ていかない性質だってことだよ。


 そして一番の核は「“投資”の重要性」だと思うな。この辺が後半のメイン・テーマになってるんだ。しっかりした目的を持って、将来に投資しましょうってことを主張してるんだよ。だからね、財布がどうの、年収がどうのってことをねちねち語ってるわけじゃないんだよ。お金の使い方に関しても気を使うように言及してるんだ。だから、君も一度読んでみたら良いと思うよ。お金にこだわることは決して下品なことじゃないわけだからね。


 ということでさ、僕もさっそく財布を買い換えたんだよ。さっそくね。幸い僕の会社は財布をたくさん扱ってるんでね。


 著者はLOUIS VUITTONルイ・ヴィトン)のタイガというライン(ラインってのは「柄」みたいな意味だよ)のものを愛用してるらしいけど、個人的にLOUIS VUITTONみたいなメジャーどころは避けたいんだよね。Chloe(クロエ)やBOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)やBLENCIAGA(バレンシアガ)やmiu miu(ミュウミュウ)も売れ線だから敬遠。で、男がCHANELってのも何か厭。PRADAプラダ)、COACH(コーチ)、BVLGARI(ブルガリ)よりももう少し背伸びしたいけど、HERMESエルメス)はとてもじゃないけど手が届かないってことで、GUCCI(グッチ)を買うことにしたんだ。イタリアのブランドってとこもまあ個人的に良い印象だね。僕はサッカー・ワールドカップでも常にイタリアを応援してるからね。社割もあるからはっきりしたことは言わないけど、「年収200倍の法則」に当てはめると、年収800万以上を狙えるレヴェルになるね。



◆GUCCI(グッチ)長財布/ブラック(233085-A490G-1000)
※ブランドオフではもう売り切れです


 でね、もう一つユニークなジンクスが紹介されてて、財布を購入したらまず100万円(と言わないまでも、できる範囲での大金)の札束を入れて、しばらく寝かせておけと。財布にしっかりと「お金の味」を覚えてもらうためだってんだ。バカバカしいって思うだろ。でも僕は律儀に実行してんだよね。さすがに100万も入れてないけど、55万円入れたんだよ。というのも、銀行にお金をおろしに行ったとき、丁度ラジオが、アスレチックスの松井秀喜がタイムリーを打ったというニュースを伝えてたんだよ。だから55にしたんだよね。こういう縁起を担ぐことが財布にとって良いことだと思うんだ。君もぜひやってみたらいいよ。


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