『情報は1冊のノートにまとめなさい』感想


 iPhoneを買って、それ関連の書籍を何冊か読んでくうちに、「これからはデジタルの時代だ」と思うようになり、んで「もう紙媒体なんて一切必要ない。古い」という結論に至ったんだよね。で、それまで3年ほど使用していたほぼ日の手帳の使用をやめて、スケジューリングはすべてGoogleカレンダー、メモはすべてevernote、何かの切り抜きもスキャンしてevernoteにデータ保存し、iPhoneと同期をとって管理するってのに自分ルールをガラリと変更したわけさ。2009年の年末くらいの話だよ。


 でね、結果、確かに身軽にはなった。その実感はある。身軽なんだよ。単純に所有アイテム、しかも普段持ち歩かなければいけない主要なアイテムが減ったことで身軽になったとは感じるんだ。手帳やサインペンがiPhone(携帯電話)に吸収されたわけだからね。でもね、その反面、メモをすることが減ったし、それ以上にメモを見返すこともすこぶる減った気がするんだよ。つまりさ、evernoteにあれこれ記録したところで、見返したり、ネタとして取り出す機会がほとんどないってことだよ。


 その事実には薄々気づいてはいたんだけど、この本を読んでみて、もう一度、メモを取るという生活に戻ってみようという気になったね。やっぱり、アイデアのメモに関しては、手軽さや身軽さじゃないなって。手で書かないと、書き留めないとその後有効活用できないんだよ。というかさ、デジタルもアナログも一長一短なんだよ。この本の中でも、ノートにメモした内容のインデックスをデータ化しておき、いつでも検索できるようにしておくべし、みたいなことが書かれてるんだ。確かにね、せっかくメモした内容が見つからないということが起こらないように、索引だけ別にデジタル管理するってわけさ。うまいこと組み合わせてオリジナルのルールができれば、もっともっと有効活用できる気がしたんだよね。